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2010.05.05 Wednesday

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エピソード17: 戦場は宇宙へ
2010.05.05 Wednesday 23:22
JUGEMテーマ:機動戦士ガンダム 二次小説
宇宙世紀0079・・・12月4日??

宇宙世紀0079 12月4日午後・・・・・・

ソロモン近海から脱出した第18独立戦隊の護衛任務に就いていたペガサス級ブランリヴァルは、ルナツー空域へ入った・・・・ここからは、もう連邦軍の支配宙域である。

そのブランリヴァルのガンルームでは、ラルク少尉が一人静かにコーヒーを飲んでいる。
やはり、ラルクは偵察艦のカシオペアを救えなかったことに対して、責任を感じていたのだ。
ソロモン空域を離れて以来、眠れない日が続いていた・・・

しばらくすると、ルース・カッセル中尉がガンルームへ入ってきた。
ルースも今回の件でラルクを心配して探していたのだ。
ラルクの座っている席の前に立ったが、ラルクはもの思いにふけっていて気づかない・・・


「ラルク・・・・・やっぱりここに居たのか・・・・」


「!・・・・・・・ルース中尉・・・」

ルースはテーブルを廻り込んで、ラルクの隣に座る。

「カシオペアのことは、お前に責任はない・・・・
もう気にするな・・・・・・と言っても、なかなか難しいだろうが・・・・
戦場では、よくあることだ。」

ラルクは力無くそれに応える。
「そんなことは、わかっています・・・・・」

ルースはラルクの肩をポンと叩きながら言った・・・
「・・・・いつまでもそのことに捉われていると、今度はお前が死ぬぞ・・・・」


「・・・・・・・はい・・・・・」

その時、艦内放送が鳴り響いた・・・・・・

「各員へ!・・・本艦はまもなく、ルナツーへ入港する!
各員係留作業用意!」


ルースはラルクを元気づけようと、ラルクをけしかけた。
「そら仕事だ!モビルスーツ・デッキへ行くぞ!体を動かせば少しは楽になる・・・・・・・
こんなところで鬱ぎ込んでいてもしょうがない・・・・」


「・・・・・・はい・・・・・・」

二人は席を立つとガンルームを後にした。
ブリッジでは、港への入港準備でクルー達が慌ただしく動いている。
ルナツーと交信していたオペレーターから報告が入る。

「ドルフ艦長!ルナツーのワッケイン司令です!」

ドルフ艦長は静かにうなづくとインターカムを手に取った。

「うむ・・・つなげ。」

ブリッジの正面モニターに、ワッケイン司令の姿が映し出される。


「ご苦労だった・・・・・・・ドルフ艦長・・・」

二人は互いに敬礼した。
ドルフ艦長は作戦の成果を手短に報告する。

「・・・第18独立戦隊ブランリヴァル、帰還致しました・・・・・・
司令、残念ながらカシオペアは沈められました・・・・・が・・・彼らは見事に任務を果たしました・・・・
カシオペアからのソロモン周辺空域データは無事受信しております。」

「うむ・・・・下艦後、直ちにブリーフィングルームへ。 星1号作戦の最終調整を行う。」


「ハッ!・・・では、後程・・・・」

ブランリヴァルは、ルナツーへ入港していく。
ソロモン攻略戦を間近に控え、ルナツー前線基地は喧噪に包まれていた。
港では出撃を控えた多数の戦艦が慌ただしく補給や整備作業をしている。

モビルスーツ・デッキでは、ルースやラルク達パイロットも、整備を手伝っていた。
先日の戦闘で損害を受けたのは、ガンダムG3−ZEROのみだった。
損傷自体は、軽微なものだったが、メカニック達の間では、ルナチタニウム合金製のシールドが貫通されていた話題で持ちきりだった。

が、メカマン達もラルクが先の戦闘でカシオペアの救援に間に合わなかったことを気にしているのが
解っていたので、本人が近くにいる時にそれを口にする者はいなかった。

メカマンの一人が、デッキから外が見られる窓を見て、歓声を上げた。
「あれは、サラブレッドじゃないか!!」

その声につられて、他のメカマンやルース達も窓の方へ見に行った。
窓の外に見える港内のドックの一角に、別のペガサス級強襲揚陸艦が1隻、停泊していた。


「あれが・・・サラブレッド??・・・・」


「そうだ・・・ペガサス級4番艦・・・サラブレッドだ・・・」

メカマンの一人がルースに問いかける。
「そう言えば、ルース中尉は明後日に転属されると聞いたのですが??まさか・・・」

ルースはニヤっとして・・
「その・・・まさかだよ」

「ええっ!!・・・やっぱりそうだったんでありますか?!・・・
では、ガンキャノンIIも向こうへ持って行かれるんで??」

「いや、キャノンは置いていく・・・あっちには別の”新車”があるからな!」

「ええ!!
もしかして、新型のモビルスーツでありますか??教えて下さいよ!中尉!」

「それは機密事項!」
ルースは笑って答えると、それ以上詮索されるとまずいと思ったのか、ラルクに何やら合図すると、
モビルスーツ・デッキからそそくさと退散していった。

そうこうしている内に、戦艦ブランリヴァルはルナツーの所定のドックへ着艦していた。
ルースとラルクがブリッジへ着くと、ちょうどドルフ艦長が出るところであった。
二人は敬礼して見送る。


「ルース中尉、今まで本艦のモビルスーツ隊の指揮、ご苦労だった。」

「ハッ!」

ルースの隣にいるラルクには、普段の自信に満ちた明るい表情は無かった。
艦長もラルクの心情を察してそれに応えた・・・
「ラルク少尉・・・
これからは君が小隊長だ・・・・色々大変になるかもしれんが、頼んだぞ・・・」

「はっ・・・はい・・・」

「では、私はルナツーのワッケイン司令に報告とデータの受け渡しに行ってくる。」

二人は再度敬礼して艦長を見送った。
「ハッ!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

時を同じくして地球軌道上では、北米キャルフォルニアから大気圏離脱をしたジオン突撃機動軍の
シャア率いる機動巡洋艦ザンジバルが、木馬・・・ホワイトベースの追撃に手間取っていた。

軌道上での第一波の攻撃は失敗に終わり、モビルアーマーのビグロザクレロリックドム2機を
撃破された上、戦艦ザンジバルも損害を受けていた。
シャアはザンジバルの補修の間、、かつて部下だったドレン大尉のパトロール艦隊にホワイトベースの足止めをさせて時間を稼ぐため接触しようとしていた・・・


「キャメル艦隊と交信出来るのか??」 (クリックするとシャアの音声が聞けます)


シャアの問いかけに対し、通信兵が応える。
「はい、航路をコンピューター・トレースしていますから、出来ます」

「レーザー交信回線開け!」

「ハッ!」


「た・・・大佐・・・」

副官のマリガンは、恐る恐るシャアに声をかけた・・・
先の戦闘に無許可で出撃して撃破されたザクレロのパイロット、デミトリー中尉の件を気にしているのだ。

「ん??・・・」

「デミトリーの件、申し訳ありませんでした・・・」

「構わん・・・私の知らなかった戦力のことなどな・・・
マリガン・・・この埋め合わせはいつかしてもらう・・・」

「は・・・はい・・・」

回線が繋がり、通信兵が促した。

「キャメル艦隊のドレン大尉、出ました!」
ブリッジのモニターにドレン大尉の姿が映し出される。
ドレン大尉の威勢のいい声が、ザンジバルのブリッジに響いた。


「お久しぶりです!シャア少佐!
・・・あっ!・・・いや・・・今は大佐でいらっしゃいましたな・・・」


「相変わらずだな・・・ドレン」

「ハッ・・・」

「木馬を追っている・・・
ちょうど、お前の艦隊の位置なら木馬の頭を抑えられる・・・・」

「ご縁がありますな、木馬とは・・・
わかりました、追いつけますか??」

「ドレン・・・私を誰だと思っているのだ??・・・・・」

「申し訳ありません!大佐!」

と言ったと同時に、交信が終了、ドレンは振り向きざま号令をかける!

「軌道変更ーっ!マイナスひゃくじゅうぅーっ!
木馬を追撃するぞぉおお!」


三隻のムサイ級で編成されたキャメル艦隊は、ホワイトベース攻撃のため地球軌道の方位へ針路を向けた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一方、ルナツー前線基地では星一号作戦の発動が迫っていた。
ソロモン攻略の先鋒を担う艦隊の編成が着々と進められている。
ブリーフィングルームではワッケイン司令以下、連邦宇宙軍各艦隊司令達が作戦会議の詰めに
入っていた。

「予定通り、先鋒の我が第3艦隊はソロモンの正面より侵攻、ティアンム艦隊が対要塞兵器の使用
するまでの時間を稼ぐと共に、ビーム撹乱幕の形成を行う・・・・・・・
ティアンム艦隊の到着は明後日だが、それまでにこの作戦に参加する艦隊の編成を急がせろ。
では、諸君の健闘を祈る・・・・・

作戦会議は終わり、各司令官達が部屋を退出し始める・・・
ワッケインは、ドルフ中佐に声をかけた。

「ドルフ艦長・・・・・・・」


「!?・・・・・・・・なにか・・・」

「君の艦隊は星一号の次の作戦に従事してもらうが、あとのことは頼むぞ・・・」

「ハッ・・・・・・」

「地球へ降りたら、ジャブローのお偉いさん達によろしく・・・・・」

「ハッ!では、御武運を祈っております・・・・」

ドルフ中佐はそう言うと、敬礼して退出した。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そして・・・・
ジオン軍宇宙要塞ソロモンでは、先日の連邦軍による偵察活動が、ソロモンの領空域で行われていた事実を受け、厳戒態勢に入っていた・・・・
周辺空域の哨戒パトロールが強化され、監視衛星や衛星ミサイル増備が進められていた・・・

その要塞内にある、アナベル・ガトーがいる士官室にインターカムが入った・・・

”ピィー!ピィー!・・・・・”


私室のテレビモニターには、通信兵の顔が映し出された・・・・


「なにか?・・・・・」

通信兵は敬礼すると、ガトーに用件を伝える。
「ハッ!グラナダより、レーザー通信が大尉宛に入っています!・・・」

それを聞いたガトーは動揺した・・・

「!!・・・グラナダ??・・・・」

ガトーはグラナダからと聞いて、すぐにその相手が誰であるか察しがついた・・・
と同時に少し気が重くなったが、さすがに出ないわけにもいかない・・・・

「わかった・・・・すぐに行く・・・・」

通信兵は敬礼すると、通話を終わらせる。
「ハッ!・・・では、お待ちしております・・・・・」

ガトーが通信室に入室すると、通信兵が待機させていたレーザー通信を接続させる。
そして、モニターに映し出された人物は、ガトーの予想通りだった。
グラナダのモビルスーツ開発部門の最高責任者であるエリオット・レム中佐である・・・



「ガトー大尉、久しぶりだな・・・・・・」

ガトーは敬礼をした後、すぐに頭を下げ、レムに詫びた。

「お久しぶりです中佐!・・・・申し訳ありません・・・・
せっかく頂いた大切な機体を・・・・・・・・」

レムは一瞬ニヤリとすると、ガトーに語りかけた。

「いや、大尉が無事で何よりだ・・・・
それに、貴重なデータも収集できた・・・・・感謝している・・・今日は大尉に伝えておきたいことがあってな・・・・」

「!?・・・・・・・・」


エリオット・レムが、ガトーに伝えたいこととは果たして何なのか??・・・・
静寂な宇宙で再び激戦の火蓋が切られようとしていた・・・・・・



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
宇宙世紀0079 12月5日・・・
ジャブローから発進したティアンム提督率いる地球連邦軍第2連合艦隊は、大気圏を離脱・・・
ルナツーへ向けて針路をとった。
一方、第13独立戦隊ホワイトベースは、ジオンのキャメル艦隊と交戦、ガンダムの活躍によりこれを
殲滅する・・・そして、シャアのザンジバルからの追撃を避けるため中立サイドであるサイド6へ向かった。

       ・・・・・・・宇宙での戦いの火蓋が、ついに切られた・・・・・・・


 -エピソード 17 END-

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