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エピソード12:忍びよる気配
2009.11.08 Sunday 20:55

宇宙世紀0079・・・11月28日??


宇宙世紀0079 11月6日・・・地球連邦軍はオデッサ作戦を始動、6日から9日までの3日にわたる激戦の末、連邦軍が勝利した。
この戦闘でジオン軍司令官マ・クベ大佐は、南極条約で禁止されている水爆を発射、しかしホワイトベース隊所属のRX78-2ガンダムがこれを迎撃、マ・クベ大佐は撤退しグラナダへ帰還した。
この結果、ヨーロッパ大陸からアジア方面にかけてのジオン軍勢力は、急速に衰退していく。

そして、地球上でのミリタリーバランスを優位に逆転した地球連邦軍では、すでにオデッサ作戦の次である星一号作戦の最終準備を急ピッチで進めているのであった。

連邦宇宙軍の最前線基地である、ここルナツーでは、ある艦隊が極秘任務を受け、発進しようとしていた・・・・艦隊と言っても、構成2隻の小規模なものである。
出航しようとしている艦は、ペガサス級最新鋭艦ブランリヴァル、そしてマゼラン級改造艦カシオペアの2艦だ。

ルナツー司令ワッケイン少佐は、この特殊任務を受けた第18独立戦隊の旗艦ブランリヴァルの艦長、ドルフ小佐にエールを送った。作戦前、最後の通信である。


「星一号作戦が成功するか否かは、諸君にかかっている・・・・・・・
かなりの危険が伴う任務だが、諸君らの健闘を祈る!」

ワッケインは、通信モニターに写っているドルフ少佐へ静かに敬礼する。


「ハッ!お任せ下さい、司令・・・・必ず任務遂行し帰還します。」

ドルフ少佐は敬礼を返すと、通信終了と同時に、号令をかけた。
「・・・ブランリヴァル発進!目標!サイド5!」

2隻の戦艦は力強いアフターバナーを発し、今漆黒の宇宙へと旅立つ・・・・・・

ワッケインの傍らに立つ副官が彼に問う。

「大丈夫ですかね??・・・・彼らは・・・・・・」

ワッケインは出撃して行く2隻の戦艦に目を向けたまま副官に応えた・・・

「わからん・・・が・・・
新鋭艦ブランリヴァルが護衛だ・・・・それにあの艦には例のG3も配備されている・・・・・
・・・・期待しよう・・・彼らに・・・・」

「ハッ・・・ホワイトベースのように・・・・ですか?・・・・」

ワッケインは無言で頷いた・・・
二人は静かに発進していく艦隊をいつまでも見送っていた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

宇宙(そら)での戦いも、すでに始まっているのだ・・・・・そしてそれは、ジオン軍も同様である。
ここ宇宙要塞ソロモンでは、時期主力MSリックドムの配備が着々と進んでいる。

ソロモンの港では、第302中隊所属のムサイ級グワメルが哨戒任務のため、出航準備をしている。
カリウスが港のメカマンに檄を飛ばしていた。


「リックドムの積み込み作業はどうかっ!」

メカマンが敬礼しながら、それに答える。

「ハッ!あと1機です!」

「急げよ!・・・・
ガトー大尉は!???」

「自分は見ておりません・・・・・」

カリウスは辺りを見回した後、港内にあるブリーフィングルームの窓に目がとまった。
「・・・・・・・・」

なんとなく、いつものパターンでガトーがそこにいるだろうと思ったからだ。
そのブリーフィングルームでは、ガトーが港内を静かに見つめている・・・・


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そこへ、カリウスが入ってきた。

「大尉・・・・やはり・・・・・ここにいらしたんですか・・・・・
・・・先程グラナダからの定時報告・・・・・・みました・・・
ガルマ大佐仇討ち任務で木馬を追っていたランバ・ラル隊・・・・全滅だと・・・・・」

ガトーもそれは知っていたが、信じられなかった・・・・

「あのランバ・ラルが・・・・・・・
・・・・・・信じられん・・・・
・・・あの武人の鏡のような漢が・・・・」

それはカリウスも同じだった・・・

「はい・・・・・自分もラル大尉には新兵のときずいぶん世話になりました・・・・・・
・・・・残念です・・・・・・」

ガトーは怒りに全身を震わせた。
「・・・・・連邦め・・・・
ラル・・・仇は必ず討つ!・・・・この私が・・・
この宇宙(そら)は、やつらの好きにはさせん・・・」

カリウスはそのガトーにかける言葉を探していたが・・・

「・・・・大尉・・・・」

ほんの一瞬の沈黙のあと、哨戒任務出航前のモビルスーツデッキでの点検時間が迫っていることを思い出し、カリウスはガトーを促した。

「・・・出撃20分前です・・・モビルスーツデッキへおいで下さい・・・」←(クリックするとセリフをしゃべります)

「曹長、先に行っていてくれないか・・・・・すぐに行く・・・・」

「ハッ!はい・・・・・では!」
カリウスは敬礼して部屋を退出し、グワメルのMSデッキへ向かった。

グワメルでは、最後のMSの搬入待ちをしているところであった。
カリウスがそこで、最後に積み込まれるはずのリックドムを待っていると、奥の工場区画からモビルスーツ運搬用のトレーラーが向かってきた。
だが、搭載されているのは、リックドムとは違う・・・・・・

「ん!??・・・・・・・
あの機体は!??・・・・・・・・・」

運ばれてきたのはリックドムではなく、”リックグフ”だった。
カリウスはメカマンに問いかける・・・
「おいっ!・・・・・これは??・・・・」

メカマンが敬礼しつつ、それに応える。

「ハッ・・・・ガトー大尉のご命令です・・・・・ドムではなく、これを搭載しろと・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」

カリウスが驚いていると、いつの間にか来ていたガトーが、後ろから声をかけた。


「カリウス・・・・・・・・
今日は、こいつで出る・・・・・・・・」

カリウスには、なんとなくガトーの気持ちがわかるような気がした。
ラルへの追悼の意も兼ねて、彼が関わったこの機体で出陣したいと思う気持ちが・・・


「!!・・・・・・大尉・・・・・・・・・・」


「行くぞっ!曹長!」


「ハッ!!・・・・・」

二人はグワメルへ乗艦した。
ほどなく第302哨戒中隊、グワメル隊はソロモンを発進、哨戒任務のためソロモン海へ出る・・・・・・
哨戒任務空域は、ラグランジェ4のサイド4、サイド5周辺、いわゆるソロモン軌道上の空域である。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

宇宙世紀0079 11月21日・・・・
ソロモン方面へ向かっていた連邦軍第18独立戦隊も作戦行動を開始。

艦隊がいる空域は、月軌道上のルナツーとソロモンとのちょうど中間を過ぎた位置である。
ソロモンの手前にあるサイド5に近い空域だ。
部隊では、すでに最後の作戦打ち合わせ終え、作戦行動入るところだ・・・・
レーザー通信でドルフ艦長とカシオペアの艦長が作戦前最後の通話をしていた。


「では・・・ブランリヴァルはこの空域で待機している。
何かあったらすぐ連絡を・・・・・」

カシオペアの艦長はそれに対して、楽観的な返答をした。

「ハッ!・・・・・・な〜に、我が艦にもジム隊が配備されています、なんとかなるでしょう・・・・
では、後程・・・・・」

ドルフ艦長は大きく頷くと敬礼を返した。
「うむ!・・・任務の成功を祈る!・・・・・」

第18独立戦隊、マゼラン級カシオペアは単独行動に入った。
任務はソロモン近海で要塞にできるだけ近い空域に潜入し、宇宙要塞ソロモンの監視衛星配備位置やその他防衛部隊の配備状況を探ることにある。
収集されたデータはルナツー及びジャブローに送られ、星一号作戦の最終的な作戦案の詰めに使われる重要な情報収集任務であった。ペガサス級ブランリヴァルの今回の任務は、そのカシオペアの護衛である。 マゼラン級カシオペアは、静かにソロモン海に近づきつつあった・・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

一方、ソロモンを発進した第302哨戒中隊グワメル他、2隻のムサイも哨戒任務を開始していた。

ソロモン周辺の空域パトロールは、監視衛星の近辺に停泊させた艦隊の母艦を起点にして、監視衛星の手薄な空域をモビルスーツでパトロールするのが任務だ。

旗艦グワメルのモビルスーツデッキではガトー大尉の”リックグフ”以下、カリウス曹長、今回の任務からガトーの小隊に配属されたランドルフ少尉らのリックドムがアラート任務に出撃しようとしていた。
ムサイMSデッキのハッチが開き始める・・・・・・

ムサイ後部MSデッキの巨大なハッチが開き、管制官の声が響き渡った。
                 
   ”ゴウィーーーーン!!”←(クリックすると効果音が鳴ります)

   

「ランドルフ、カリウス行くぞ!・・・・・
第302、01小隊アナベル・ガトー!出るっ!!」

          
  ”ドバッシャーーン!!”←(クリックすると効果音が鳴ります) 


「ハッ!・・・カリウス、リックドム発進する!」

続いてガトーの小隊中堅のランドルフ中尉がしんがりで発進する!
「ランドルフ!リックドム、出るぞ!」

3機はグワメルから発進、哨戒任務へと向かう・・・・・・
三つの閃光が次々と宇宙へ飛び立っていった・・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ちょうどそのころ、連邦軍カシオペアは作戦行動空域に到達しようとしていた。
位置はソロモン正面、サイド5側のかなり下方の空域だ。
カシオペアからみてソロモンの相対位置は斜め上方である。
オペレーターが位置確認をしながら艦長に警告をする。

「艦長、これ以上先の空域へ進むとソロモンの監視衛星に捕捉される恐れがあります」

艦長はそれに納得しつつ、諜報作戦行動に入る指示をだした。

「うむっ・・・・・ここがギリギリか・・・・作戦開始だ!
艦を現在位置に固定!ミノフスキー粒子を戦闘濃度の30%で散布、情報収集用のワイヤー・
センサーを射出しろ!」

オペレーターが端末を操作しながら、艦長の号令に応えた。

「ハッ!・・・・ワイヤー・センサー射出します」

ワイヤー・センサーとは、戦艦に通常装備されている有線式の小型射出式センサーである。
ビデオカメラや各種センサーが取りつけられ、小型のバーニアで制御される。
カシオペアには今回の特殊任務のため、通常の10倍近い10kmもの長さのワイヤーを使った特別なものが装備されていた。
それで、離れた位置から情報収集活動をするのである。

オペレータはセンサー射出後、各機器の動作チェックを報告する。

「各種センサー、カメラ、動作正常です。」

ついに宇宙要塞ソロモンに関する諜報任務が本格的に始動した。

「うむ!・・・データは後方のブランリヴァルにもレーザー通信で転送しておけ!
第2戦闘配備!索敵警戒も怠るなよ!!」

艦長の指示がさらに飛び、ブリッジは緊張した雰囲気につつまれた。

「ハッ!・・・・」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

一方、ジオン軍第302哨戒中隊のガトー達は3機編隊でソロモン周辺の哨戒飛行をしていた・・・ソロモン真正面の空域である・・・・
このあたりの空域は、まだミノフスキー粒子の濃度が薄く、通常通信するにはそれほど支障がない。

ガトーは無線でカリウス機に問いかける・・・・・


「カリウス、リックドムはどうか??」


「ハッ・・・・いいですね!見た目は鈍重そうですが機動力も申し分ないですし、・・・・・・
装甲が厚い分安心感があります。」


「フッ( ̄ー ̄)・・・・・そうか・・・・・では次の出撃時試してみるか・・・・・」

カリウスは気になっている戦況についてガトーに問うてみた。

「地球では、キャリフォルニアの部隊が連邦本部ジャブローへの降下作戦を開始するそうですが・・・・・宇宙(そら)は、まだ静かですね・・・・・」

ガトーは一瞬、間をおいてからそれに応える・・・

「・・・・・・・・・どうかな・・・・・・・・
嵐の前の静けさかもしれんぞ・・・・・・・・」

二人の会話にランドルフも割り込んでくる。

「連邦は、もう宇宙での進軍を始めているんでしょうか??・・・・」

ガトーはこれからのことに思いを巡らせながら、言葉を選んで応えた。

「わからん・・・・・・・だが・・・・・
そう先のことでもあるまい・・・・・・・・」

その言葉を聞いたカリウス、ランドルフ、そしてガトー自身も、宇宙での決戦が近い予感を感じていた。
地球でのミリタリーバランスが連邦優位に傾いた今、それは当然のことであった・・

カリウスは、これからのことに思いをはせながら、それとなくコクピットのセンサー類をチェックする。 が、その時ドムのコクピットにあるミノフスキー・センサーのディスプレイに微妙な変化が現れた・・・・・

「ん!!??・・・・・・・これは?・・・・・」


「!!・・・どうした??・・・・・」

「ミノフスキー粒子の濃度に変動が見られます・・・・・・」

「何っ?!!・・・・・・」

ガトー達3人に緊張が走る・・・・
カリウスは、確認するために、リックドムの機体を降下させてみる・・・

「間違いありません・・・この空域のマイナス方位にいくに従って、わずかづつではありますが、ミノフスキー粒子の濃度が高くなっていきます・・・・・
・・・変ですね・・・・・このあたりでは最近、演習訓練などやっていないはずですが・・・・」

ガトーはそれを聞いて調べてみる必要があると思った。

「・・・妙だな??・・・・・・
調べてみるか・・・・・ランドルフ!!グワメルと交信できるか??・・・・」

ランドルフは応えたが、その空域の方位へ進むと、通信の状態が維持出来るか判断出来なかった・・・

「わかりません・・・・そのマイナス方位のミノフスキー粒子が濃くなっている空域では・・・・・」


「わかった・・・呼び出しは続けろ!・・・カリウス、燃料はどうか??・・」

 ブーーーーーーーーーン(←リックドムのコクピット内の音(^^;)
    
       「このリックドムなら、まだ航続距離は問題ありません」


「うむ!行くぞ!・・・・・ついてこい!!」

カリウスとランドルフはほぼ同時に返事をした。
「ハッ!!」

ガトー達3機は、いっきに針路をソロモン下方の空域へ向け、アフターバーナーをかけて降下していった! ジオン軍と連邦軍、それぞれの思惑が今、交錯しつつある・・・・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
宇宙世紀0079 11月28日・・・・
地球では、ホワイトベースがベルファスト基地を発進、連邦軍本部ジャブローへ向け大西洋を航行していた・・・・・
ジオン軍は北米キャルフォルニア基地に温存していた部隊でジャブローへ降下作戦を展開することを決定、地球での戦いはいよいよ最終局面を迎えようとしていた・・・・・


  ・・・・・・・ここ宇宙(そら)での戦いの火蓋もまた、切られようとしている・・・・・・・


 -エピソード 12 END-

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