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エピソード1:月のグラナダ
2009.09.17 Thursday 21:36


宇宙世紀0079・・・ランバ・ラル地球降下1日前??〜



月のグラナダ・・・
地球に最も近いジオン軍の最前線基地である。

今、ここにドズル中将からガルマ・ザビ仇討ちの特命を受けたランバ・ラル隊が、補給及び新型モビルスーツの受領のため、ジオン最新鋭の機動巡洋艦ザンジバルで入港していた。

出航を明日に控えた夜・・・
ジオン軍のMS開発において、偉大な功績をもつ人物・・・エリオット・レム中佐・・・
ジオニック社出身の天才技術者であり、優秀なテストパイロットでもあるグラナダMS開発部門最高責任者の彼から呼び出しを受けた青い巨星、ランバ・ラルは、MS工場内にあるレムの研究室へ向っていた。
本来の予定では今日の夕刻には、地球軌道へ向けて出航するはずであった・・・
だが、何故か出航は明日へ延期との通達がランバ・ラルのもとへ届いていたのだった。
理由について、彼は深くは詮索しなかったが、レムからの呼び出しが関係していることは想像できた。

ドアを開け、入室するラル・・・
そこには、エリオット・レム中佐と技術士官が待っていた。





ランバ・ラル
「失礼致します・・・」



エリオット・レム
「おお!・・・久しぶりだな・・・大尉。出航準備の忙しい時に呼び立てして申し訳ない。」

ラルは敬礼を解くと、挨拶も手短に本題に入った。

「ハッ!・・レム殿、お元気そうでなにより・・・で・・・私にどのような御用でありますか??」

レムはラルに任務の開始日を1日遅らせた理由を語り始める・・・

「急な話で大変恐縮なのだが、私がドズル中将にお願いして部隊の滞在を1日延長してもらった。
そこでだ・・・実はぜひ大尉にテストしてもらいたいモビルスーツがあってな・・・」

ラルはそれを聞いて首を傾げた。

「モビル・・・スーツ??・・・」


「そうだ・・・大尉に渡す新型MSグフだが・・・実はもう1機別のタイプがある・・・」


「別のタイプ?・・・と・・・言いますと??」

レムは、デスクの引き出しから1枚のディスクを取り出し、傍らのPCへ挿入した。
すると部屋の壁面にあるモニターに、2機のモビルスーツの図面が投影された。
1機はMS−06R−2、もう1機はグフのようにも見えたが、若干細部が異なっている。

レムが本題を語り始める・・・

「うむ、R−2タイプのザクは大尉も知っていると思うが、そのスペアパーツを流用して、陸戦用タイプ高機動型の極秘開発プロジェクトを進めている・・・
その試作1号機としてグフ指揮官機のプロトタイプを試作してみた。テストの結果が良ければ、それも地球で運用してもらい、その実戦データの収集も大尉にお願いしたいと思っている。」

ラルは驚いた・・・
今回、グラナダに補給で立ち寄ったのも、元々、新型モビルスーツのグフを受領するためだ。
その他に、まだ別の機体があるなどとは初耳だった。

「カスタム機?・・あのグフでさえ、高い白兵戦能力があると聞いておりますが、それをさらに改修したカスタム機があると?・・・よくこの短期間で・・・」

レムは予想通りのラルの驚いた反応に苦笑しながら応える。

「フフフ・・なに・・スラスター関係をプロトタイプR−2から流用して、換装した程度だが・・・
スラスター・エンジンは、重力下での運用を考慮して専用にチューニングしたものだ。
開発コードはナナゼロと呼んでいる。
まだいくつか問題はあるが・・・正式採用されるかどうかは、その実用テストで決まる・・・
まあ・・・テストの結果次第では、地下のジャンク山行きになるかもしれんが(苦笑)・・・」

ラルは思ってもいなかった追加戦力にほくそえむ。

「承知致しました・・・私としても、そのナナゼロに大変興味が湧きました。ぜひやらせて頂きたい。」


「感謝する大尉。
今、最終の調整作業をしている頃だ、ぜひ見てもらいたい。早速部下に案内させよう・・・
・・・君、大尉をファクトリーへご案内しろ。」

レムは同席していた技術士官に、ラルをグラナダの工場へ案内するよう、指示をだす。
傍らにいた士官が立ち上がって敬礼した。
「ハッ!」

レムはさらにテストのスケジュールをラルに告げる・・・

「実用テストは、明日15時の予定だ・・・テストの仮想敵機にはR−2ザクを使う。ノーマルザクではデータ収集になりそうもないのでな・・・
まもなくジョニー・ライデン少佐も到着する。それまで、じっくり見てきたまえ。」

ラルも立ち上がって敬礼すると、レムの部下の士官とともに退室した。

「ハッ・・・では拝見させて頂きます」


グラナダMSファクトリーに案内された、ラルとハモン・・・
そこでは、実用テスト目前に控え、急ピッチで作業を進めるメカニック達の罵声が飛び交っていた・・・

受領する新型MS、グフ・・・そのとなりにもう1機、グフの機体があった。
一見、同じように見えたその機体だが、脚部は独特な形状のものになっていた。
スラスターが各3基づつ装備され、装甲で覆われたR−2ザクと同じタイプに換装されていたのである。

上部の作業用クレーンには、ノーマル・グフのそれよりも、ふたまわり程大きな高機動型専用のバックパックが吊り下げられているのが見える。


メカマンA
「急いでくれよーー!実用テストは近いんだから!」

メカマンB
「バックパック!接続準備はどうかーーー!?」





「ほ〜う・・・こいつか・・・例のナナゼロというやつは。かなりの機動力が期待できそうだな・・」

ラルは満足げに今回テストすることになった機体をながめながらつぶやく。
技術士官もそれに応える。

「はい、スラスター推力はR−2ザクと同等ながら、プロペラント・コントロールシステムの改良で、推進剤の消費量が約15%減少しています。
ですが・・・地球の重力下で行動可能な戦闘稼動時間は、まだ正確には・・・・」

ラルが機体の気になる部分についての質問を始めた。

「うむ・・・Bタイプとはマニピュレータが違うようだが??・・・」


「実は・・・ヒートロッド、フィンガー・マシンガンの生産体制がまだ整っていないと言う事情もありまして・・・それに、Bタイプのテスト結果報告で、一部のテストパイロットから、銃火器が扱いにくいとの報告も・・・それで、この機体には通常タイプのマニピュレータを装備させていますが、下腕部のパーツ換装をするだけで、いつでもヒートロッド、フィンガー・マシンガン装備に変更ことするが出来ますので・・・」

ラルと一緒に工場見学に加わったハモンがラルに囁く。



ハモン
「あなた、このモビルスーツなら、連邦軍が開発したという、あの白いモビルーツも・・」

ラルは頷きながらそれに応える。

「うむ、ガルマ様の仇、できればこいつで討ちたいものだな・・・」

技術士官がラルのその希望的な言葉に少々水を差してしまう・・・

「しかしラル大尉、重力下ではどのくらい推進剤がもつのか・・今度の模擬実戦テストまでわかりません・・・結果次第では・・・」

ラルはその事務的な士官のことばに苛立ちを覚えた。

「わかっておる・・・」


R−0を見入るラン・バラル達、そこへ一人、金髪の青年将校が現れた・・・
同じくこのR−0実用テストのため、ア・バオア・クーより呼ばれていたジョニー・ライデン少佐である・・・



ジョニー・ライデン
「大尉・・・」


「おお!ライデン少佐、お久しぶりであります」

ライデンもグフの蒼い機体を眩しげに仰ぎながら言った。

「これが、ナナゼロか・・」

ラルはこの若い佐官の技量を見てみたいと思っていたラルにとって、仮想敵機のパイロットが彼だったのは好都合だった。

「ハッ!今度の模擬実戦テストのお相手、よろしくお願い致します」


「こちらこそ、よろしく頼む・・・だが、手加減はせんぞ(笑)・・・ハモン様、お会いできて光栄です・・・
明日のテスト、楽しみにしている。では、後程また・・・」


手短に挨拶をすまし、その場を立ち去るJ・ライデン・・・



「随分と、お若い少佐ですのね?・・・」

ラルはハモンの言葉にちょっと冷や汗をかく。

「フフフ(汗)・・・MSパイロットは、沈めた戦艦の数で出世が決まるようだからな・・・」

ハモンがさらに追い打ちをかける・・・

「で・・・あなたは??(笑)」

ハモンのきついジャブに焦るラル・・・

「ハハハハ(滝汗)・・・言ってくれるな?ハモン。
私はゲリラ屋だ。MSや戦艦を落とすだけが仕事ではないよ・・・
だが、今度の任務が成功すれば、二階級特進だ。・・・まあ・・・見ていろ(笑)
では・・・私はレム殿にR−0のレクチャーを受けて来る・・・・
おまえは、先に部屋へ帰って休んでいろ・・・・」


「はい・・・」

ラルは、再び研究室へ・・・
ハモンはゲストルームへと戻っていった。ちょっとよけいな事言っちゃった・・・と反省しながら・・・

明日は、いよいよグフ高機動型試作機のテストである。メカマン達は不眠で最後の調整作業にかかっていた・・・・
                  
-エピソード1 END-

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エピソード2:テイクオフ・ザ・ゼロ!
2009.09.19 Saturday 22:02


宇宙世紀0079・・・ランバ・ラル隊 グラナダ出航 8時間前〜


地球降下作戦前、グラナダに補給及び新型モビルスーツ受領のため、寄港したガルマ仇討ち部隊のランバ・ラル隊・・・

エリオット・レム中佐の命令で急遽、新型モビルスーツ、グフ高機動タイプをテストすることになった。
グラナダのMSファクトリーでは、前夜から不眠不休の作業でグフ高機動型プロトタイプの調整を終了させ、午後のテスト準備は順調に進んでいた。

そして、ファクトリー内にあるブリーフィング・ルームでは、レムを始めとする技術陣と、今回のテストパイロットを務めるランバ・ラル、ジョニー・ライデンらがテスト・ブリーフィングを行っていた。
陣頭指揮を執っているのは、もちろんR−2ザクを開発したレム中佐である。
前座として技術士官が、両機のスペックを説明していた・・・
それが終わると、レム中佐が確認事項、注意点の説明をするため、再び壇上へと向かう。
彼は、スタッフの出席を再び確認すると、室内にある大型モニターの方へとゆっくりと歩んでいった。

レムは、モニター脇に立ち、投影させるとブリーフィングを開始した・・・
モニターには、ガンダムの図面が映し出された。
ジオン軍がこれまでの戦闘で収集、分析したデータである。


エリオット・レム
「では・・・始めるか・・・
皆も、ガルマ大佐からの報告で存じてるとは思うが、連邦軍が開発に成功したモビルスーツの性能は、とても驚異に値する物だ。
もちろん我が軍でも、連邦軍がMSを開発するであろうことは、充分予測できた。
その対策として、開発された白兵戦用MSグフも完成している・・・
当然、ザクタイプより高性能なのは言うまでもない。

だが、送られたデータを解析した結果、連邦軍のMSが予想を遙かに上回る性能を秘めていることが判明した。
そのため、短い開発期間でそれに対抗しうるMSを開発する必要性もでてきたわけだ・・・
ザクには、Rタイプというハイスペック・タイプを開発してある。
そこで、そのコンセプトを活かしたグフの高機動タイプの試作機を急遽試作し、大尉の地球降下作戦になんとか間に合わせることもできた。

今回、ライデン少佐、ラル大尉両名に最終テストを行ってもらい、テスト結果が良ければ地球で運用、大尉にデータ収集を行ってもらう予定になっている・・・よろしいかな??・・・少佐、大尉。」

レムはナナゼロ開発の経緯を簡単に説明すると、ライデン、大尉に質問を促した。
熱心に聞き入っていたラルとライデン・・・
ラルにとっては、この機体も戦力に加わることは願ってもない好条件となる。是が非でも地球へ持っていきたいと言う意気込みが感じ取れた・・・・


ランバ・ラル
「ハッ・・・昨晩のミーティングでナナゼロの操縦に関しては問題ないですが、この機体の運用上の問題点を詳しく伺っておきたい。」

レムは大きく頷くと、ラルの問いに対してこう返した・・・

「うむ、それについては、実際に実戦においてRタイプザクを運用している少佐はよく知っているだろうが、R系統の機体すべてが抱えている問題でもある・・・
大推力のバックパック・スラスター、脚部の追加スラスターを装備したことによって、ノーマルのザクタイプより、飛躍的に機動力、スピードが向上しているがその反面、推進剤の消耗が多く、稼動時間が短くなってしまっている・・・
今回のテストでは、その点についての詳細なデータ収集が課題でもある。」

ライデンにしてみれば、この機体の技術を自分の乗機にフィードバックできるかもしれないという
思惑があった・・・



ジョニー・ライデン
「ナナゼロはR−2タイプより推進剤の消費量が少なくて済む改良型のスラスターが装備されているということですが??・・・」

レムはライデンの問いに対して答える。

「現在の技術で可能な限りの対策は施してある・・・机上の計算では、地球での運用もできるはずだが・・・
今回のテスト結果がでなければ、まだなんとも言えん段階だ・・・」



「と言うことは・・・我々の部隊での運用が決定したわけではないと言うことですな・・・」



「そうだ・・・大尉には悪いが、あくまでも結果次第と言うことになる・・・」

ラルはそれを聞いてやはりっ・・・という表情をして納得した。


「・・・承知しました・・・」

続いてライデンは、グラナダのどのエリアでテストするかを質問する。


「中佐、テストはどのエリアで??」

モニターの画面が基地周辺のマップへと切り替えられた。
レムは、基地に近い位置にあるクレーターを拡大表示させ、ライデンに答える。


「この基地に最も近い、第一テストエリアで行う。」

そのエリアは、グラナダ基地に点在するテストエリアでも最大級の面積を持つエリアだ。


「了解・・・」


ここ、グラナダの基地周辺には、月のクレーターを利用したモビルスーツのテストエリアが点在している。
ジオン軍の本拠地はサイド3・・・宇宙空間に浮かぶコロニーである。もちろん、コロニー内にも遠心力による疑似重力を発生させてあり、重力がある。

しかし、惑星本来の重力とは異なり、地表から離れた時の重力の減少が大きく、コロニーの中心付近では宇宙空間同様、無重力になってしまう。さらに、MSのジャンプ力+推力で容易に振り切れてしまうため、コロニー内では正確な重力下でのシュミレーションをすることはできなかった。
そこで、ジオン軍では宇宙で試作し、地球で運用する局地戦用MSについては、最終テストをグラナダで行うことにしていたのである。
月の重力は地球の約6分の一しかないが、それでもMSのスラスター推力だけでは、月の引力から脱出することは不可能である。


ここでラルがテスト時に使用出来る火器について質問を投げかける


「武装選択は自由ですかな?・・・」


「無論だ、各機体の装備出来る武装であれば、何を使うかはおのおの決めてくれ
たまえ・・・どちらも装備できる武装は同じようなものだが・・・
テスト用の弾体には、特殊プラスチック・ペイント弾を使用する・・・
ただし、ヒートホーク、ヒートソードについては、ヒート部分のエネルギー供給をカットしておいてれ・・・それと・・・注意しておくが、地球の重力を想定して、スラスターの推力は通常時より若干落としてある。」



「わかりました。」



「他に質問、確認事項は??・・・
では、最後に私から・・・諸君もご承知だと思うが、MS同士の白兵戦経験者は、非常に少なく、我が軍では今のところ、現在軍務から外されているシャア少佐の部隊とガルマ大佐の部隊のみだ。不測の事態も起こりうる可能性もある・・・
充分注意して今回のテストに臨んで欲しい・・・他に質問がなければ、以上で終了する・・・
・・・・では・・・・・各員スタンバイしてくれ!」


皆、席を立ち敬礼をすますと、それぞれの持ち場へと戻っていった・・・
そして、ラル、ライデンの二人はパイロット・スーツ・ルームへと向かう・・・


基地内では、ジオンきってのエースパイロット同士の模擬戦テストということで、その盛り上がりは、すごいものがあった。事情を知る者達の間では、数日前からこの話題でもちきりだったのである。
中にはどちらが勝つかトトカルチョを始める不心得な連中すらいたほどだ・・・もちろん、エリオット・レムには内緒であるが。

皆の関心を集める中、注目の両雄がファクトリーのMSデッキへ姿を現した・・・



ふたりは、R-ZEROグフ、R-2ザクの前にたたずみ、しばし見入っていた。赤と青・・・対比的な2機の機体の色は、そのまま二人の気性を象徴しているかのようにも見える。



「・・・我が軍が誇る、最新鋭機が並ぶと壮観だな・・・」(笑)


「ですな・・」(笑)

ライデンはテスト前にラルと軽い挨拶をかわす。

「このような機会が訪れるとは、思ってもみなかった・・・テストとは言え、お互いに悔いの残らぬ様、
全力で戦おう!」

ラルもそれに応えた。

「もちろんです・・・」

敬礼後、二人は軽く握手を交わすと、それぞれ搭乗する機体へと向かった・・・
各機のコクピットで調整をしていたメカマン達はクレーンから降り、ラル、ライデンがコクピットへと上がって行く・・・エンジンにはすでに灯が入ってる。

ライデンはパイロット・シートに座ると、素早いパネルアクションで各システムを起動させる。
・・・R−2ザクのモノアイが目覚めたように輝いた!・・・・
コクピット内のモニターには、外界の様子が映し出される・・・・
そして、機体をハッチへ通ずるMS用エアロックの方へと歩ませた。


ラルもパネルの計器を軽くチェックすると、操縦桿を握った。
「では・・・試してみるか・・・」

ラルのナナゼロ”グフ”も、モノアイも輝かせ、機体を前進させる。
ライデンは、ウェポン・ラックからマシンガンをマニピュレータに掴ませると、ハッチ手前の隔壁の前で待機する・・・管制官からのアナウンスが聞こえてくる。


「ハッチ開放5分前!ノーマルスーツを着用していない者は、エアロックへ待避せよ!」

ラルの駆るR−0グフもジャイアント・バズを装備させ、ザクの後方につく。
  
”ゴウィーーーーン・・・・”

重い金属音を響かせながら、隔壁の巨大なドアが開き始めた・・・
2機は、宇宙(そら)へ通ずるハッチのデッキへと機体を進ませる・・・
先程通った後方の隔壁ドアが再び閉じるのと同時に、前方のハッチが開き始め、月の大地が見えてきた・・・
管制官からの通信が入る。

「少佐、大尉、発進後テストエリアまでは慣性飛行で・・・軌道修正のバーニア使用は必要最小限に留めて下さい・・・できるだけ正確なデータを取るためです。」



ライデン
「了解したッ!・・・出る!!」
”キュウィーーッ!!”・・・バーニアノズルの輝きが次第に増していく・・・
”ドウッ!!”閃光を発してR−2ザクがテイクオフしていった・・・続いてラルのR−ZEROグフが、スタンバイする。

管制官
「進路クリアー!!」


ラル
「R−ZERO!・・・出るぞ!」

 ”キュウィーーーッ・・・ドウッ!!”
R−ZEROグフも大推力スラスター独特の閃光を輝かせ、月の宇宙(そら)へ飛び立っていった・・・

そのコクピットでは、ラルがその強烈な加速Gに驚愕していた・・・

「むう・・!なんという加速力だ!・・
これで最大推力をダウンさせてあるというのか?!・・・この状態でもFタイプのザクなど比較にならんな・・・」

一方、ジョニー・ライデンは・・・


「・・・この状態では、Sタイプと同じくらいか・・・
・・・高機動タイプ同士の戦闘では、射撃を命中させるのは難しいだろう・・・
当て放題の連邦軍のバカでかい戦艦とは、わけが違うからな・・・・
・・・この勝負、確実な有効射程距離へ、いち早く食い込んだ方が有利と見たが・・・
ナナゼロのポテンシャルは、まだ未知数だ・・・
不用意に間合いを詰めるわけにはいかんか・・・
ましてや、相手はあのランバ・ラル・・・どう攻めるか??・・・」

ライデンにしてみれば、通常よりパワーダウンしていることが、少なからず彼にプレッシャーを感じさせていた。 二人とも、モビルスーツの白兵戦は、初めてである。有効な手段がそうすぐに浮かぶものではなかった・・・

階級は、ラルより上ではあるが、パイロットとしてはラルの方が格上なことは、ライデン自身も知っていたのだ。

実戦とは、経験がモノを言う世界である。

そう考えているうちに、テストエリアのクレーター上空に到達した・・・クレーターは深さが約100メートル、直径は10キロはある巨大なクレーターだ。さらにその中に小さなクレーターや大小の岩山が所々、点在していた。

・・・エリオット・レムから通信が入る・・・



「テストエリアに到達したようだな・・・各機指示してある地点に降下、10秒後に模擬戦開始だ!」

ラルとライデン、二人がほぼ同時に答える。
「了解!」

R−2ザクとR−ZEROグフは、同時に月の大地へ降り立った・・
スラスターの噴射圧で月の大地に砂塵が舞う・・・・
互いの距離は、おおよそ3キロほど離れている・・・機体センサー探知能力の有効範囲ぎりぎりの位置だ・・・

カウントダウンが始まった・・・両機のモニターの片隅に表示されている数字がそれを表している。
グラナダでは、レム以下の開発メンバー達は固唾を飲み始まる瞬間を待つ・・・・
ラル、ライデンは互いに相手がどう動くか・・・考えながら、操縦桿を握る手に力を込めた・・・
・・・5・・・・4・・・・・3・・・・・2・・・・・1!!スタート!!

!!?2機はまったく同じ行動をとった、同時に前方へブーストジャンプで間合いを少し詰める・・・
互いの機体をロックオン・サイトへ捕らえ、着地と同時にそれぞれ逆方向へ相手の機体を捕らえたまま円を描くように、横へ軽くジャンプする。
すでに両機とも射程距離に入ってはいる・・・
だが、どちらもまだトリガーは引かない・・・
ターゲットが戦艦ならば、迷わず撃つ距離なのだが、二人ともこの距離では相手にかわされてしまうことがよくわかっていたからだ。
どちらが先に仕掛けるか・・・誰にも予想はつかなかった・・・


真紅の稲妻と青い巨星の戦いの行方は!??・・・・・月の大地に2機のMSの光跡と砂塵が走る!!


 -エピソード2 END-

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エピソード3:激闘!真紅の稲妻VS青い巨星!(前編)
2009.09.21 Monday 09:53

宇宙世紀0079・・・ランバ・ラル隊 グラナダ出航 7時間前〜


地球降下作戦前、グラナダに補給及び新型モビルスーツ受領のため、寄港したガルマ仇討ち部隊のラン・バラル隊・・・

エリオット・レム中佐の命令で急遽、新型モビルスーツ、グフ高機動タイプをテストすることになった。
グラナダ基地近傍に点在しているモビルスーツ・テストエリア・・・・エリア1・・・
基地に最も近いエリア1で、ジョニー・ライデンの駆るR−2ザクと、ラルのR−ZEROグフの模擬実戦テストが開始された。
今・・・まさにジオンエースパイロット同士,、初のモビルスーツ戦が始まろうとしている・・・・



互いに対峙したまま、円を描くように横方向へジャンプしていた両機は再び着地する。
月の重力程度ならその高度を保ったまま、攻撃することもできるが、今回は地球での陸戦を想定した模擬戦である。空戦的な戦闘はレム中佐の指示で禁止されていた。



ランバ・ラル
「うん?・・・・・・・よし!」
ラルは付近に点在している岩山のなかで、MSが隠れられる程度の大きさのモノを見つけると、グフを着地させた。
”ゴゥォーーーーッ・・・・・・ ”ドバッシャーーン!!” ←(MSの着地音です。以後この擬音は着地&歩行音ということで(;^_^A、

ラルはメイン・カメラを広角に切り替えると、ライデン機との間にあると思われる障害物、クレーターなどの位置関係を頭にたたき込む・・・ライデン機も同様に、どこかの岩山に潜んでいるはずだ・・・
先程一度ロックオンしたサイトからは、機影はすでに消えている・・・
視界からライデン機が視認できなくなった今、再び視界内に捕らえるまでは金属反応や熱源探知だけがたよりだ・・・・
構えていたジャイアント・バズを降ろすと、ライデンが潜んでいそうな辺りに目星をつける・・・

ラル
「・・・・さて、少佐の手並み・・・拝見させてもらおう・・・・
・・・・先に補足されてしまうだろうが・・・
・・・・どのみち距離を詰めねば話にならん・・・」

”・・・・ドウッ!!”
一瞬軽くスラスターを吹かし、ジャンプさせて目星をつけた地点の方位へと機体を進ませた・・・・

一方、ライデン機のコクピットでは熱源センサーが一瞬だが、ラル機の発したバーニアの熱反応を探知する・・・



ジョニー・ライデン
「むッ!?・・・来たか・・・・」

ライデンは、ラル機が着地の際に行った姿勢制御噴射の光を視認すると、おおよその着地地点を予測する・・・
ライデンがいる所は、ラルが予測した所よりも10時方位寄りの地点であった・・・
ラル機から見て、斜め前方に位置する地点だ。
距離にして、おおよそ1キロ強といったところか・・・・
MSの推力とスピードなら、ものの数秒で到達できる距離でしかない・・・



「・・・・反応は??・・・なしか・・・
だが・・・この辺りにいるはずだ・・・必ず・・・・」
歴戦の戦士、彼ならではの”カン”がそう判断させる・・・
ラルは近くの岩に機体を寄せると、グフのモノアイを左右に走らせ、様子を伺った・・・


ライデンはラル機が降りた地点を、メインカメラ最大望遠で索敵していた・・・



 「・・・・この距離なら・・・まだ向こうの金属センサーに探知されてないはずだ・・・・
位置は、だいたい予測がつくが・・・
どうする??・・・・・」

ライデンは、先に仕掛けるか?・・・出方を見るか?判断に迷っていた・・・
MS同士の白兵戦は、経験がないのと、R−ZEROの性能が読めないことなどが理由である。
テスト前のブリーフィングで、機体データは知っているが、MSの性能はスペック上の数値だけでは、
実際の能力はわからない・・・
従来機であれば、ある程度の推測はできるが、対峙しているグフは、新型機だ・・・
その上、カスタムタイプともなれば、なおさらである。

そして、なによりも通常よりパワーダウンしていることが、彼を普段より慎重にさせていたのだ。
推力が下がっていれば、当然ながら回避能力も低下しているからである。

だが、相手はゲリラ戦のプロ、ランバ・ラルである・・・出方を待とうが、先に仕掛けようが、どちらにしろ変わらないようにも、思えてきた・・・・

「・・・ええいっ・・・やってみるか!!」

”ドゥーオォォォッーーー”
一瞬アフターバーナーをかけジャンプして、岩陰から飛び出すと、ラル機が降下した付近へ機体を向ける。ライデン
「・・・・ん!!・・・そこか!」
ラルの機影を視認すると、スラスターの空中機動でラル機のいる岩の横へと回り込んだ!・・・

ラル機の熱源センサーも、ライデンのR−2ザクを補足する!



「むッ!・・・・出てきたか!!・・・」

ライデンは、空中にいる間にR−ZEROをロックオンし、着地と同時に狙撃を試みる!!

”ドバッシャーン!!”←(クリックすると効果音が鳴ります)

”ズダダダッ”←(クリックすると効果音が鳴ります)


グフにジャイアント・バズを構えさせ、ザクR−2着地と同時に、即座に回避機動をとるラルのR-ZERO!直後にマシンガンの弾丸が、すぐ脇をかすめていく・・・・

ライデンも回避されたと判断するや、再びジャンプして後方の岩影に退避しようとするが・・・
ラルは、ライデンのR−2が退避しようとしていた”岩”を狙って、ジャイアント・バズを発射した!


”ズドウンッ!!”←(クリックすると効果音が鳴ります)
バズーカの弾道が岩へ向かって伸びていく!!



「うっ!!?・・・」

ライデンは、その岩の後方へ降りようとしていたが、バズーカの弾道を見切るとその岩の上へ飛び乗り、すぐさまスラスターを吹かして、さらに後方へとジャンプした!!

ボウンッ!!”
岩の、砲弾が命中した部分には穴が空き、模擬戦用の砲弾内に仕込まれた塗料と砂塵が舞う!・・・

・・・・ここで、ラルは自分の思惑が予想外のことで、外れたことに気がついた・・・
そう・・・バズーカの弾は実弾ではなく、模擬戦用の弾体なのである。
本来のバズーカ弾であれば、着弾時の弾体炸裂の爆風で直撃ならずとも、多少はダメージを与えられるはずであった。




「!??・・・・かわされることは、予測していたが・・・
フッ・・・・肝心なことを忘れておったわ!・・・・
・・・しかし・・・・」

ラルもR−ZEROグフをジャンプさせ、最大戦速でR−2を追う!
R−2ザクが、ジャンプしたグフに向かってマシンガンを連射してきた!
ラルは、グフのシールドを使って弾丸から機体を防御し、次の瞬間、上空から地表にいるR−2めがけ、バズーカを発射した!

・・・だがR−2ザクは、横へのバーニア機動でバズーカの砲弾を回避すると、ブースト・ジャンプし、着地したグフに対して滞空中の空間機動でシールドが装備されていない左側へ回り込み、攻撃を試みようとするが・・・

ラルは、若干後方にジャンプと同時にライデン機の動きに合わせて転回し、バズーカを撃ってきた!!!!・・・・撃つタイミングに遅れをとったR−2ザクは、回避機動に転じて後方へ下がり、ラル機を隔てた障害物の後ろに降りる・・・

”ドバッシャーーン!!”←(クリックすると効果音が鳴ります



「・・・くっ・・・・
さすがに、隙がないな・・・」

ラルの隙のない攻撃に、攻めあぐねるライデン・・・・
だが、それはラルの方も同様であった・・・・



「さすがは、少佐だ・・・・真紅の稲妻の異名は伊達ではないと言ったところか・・・・
バズーカの弾道を見切り、回避できる間合いを保ち、攻撃している!!・・・・
・・・・・・ん!?・・・・
・・・なるほど・・・そういうことか!・・・」

ラルはこの時初めて、何故ライデンが出撃の際、ジャイアント・バズではなく、火力の低いザクマシンガンを選択したのか・・・
その理由にも気がついた・・・
ライデンは、あえて火力は低くとも、弾速の速いマシンガンの方を選択していたのだ。
機動力の高いRタイプ同士の戦闘において、少しでも有利に展開できるのを狙った、Rでの実戦を経験しているライデンならではの策と言えよう・・・

ライデンにとって幸いしたのは、R−ZEROの装備武装が、R−2ザクと同じだったことだ・・・
ノーマル・グフ、Bタイプの武装は、5連装75丱泪轡鵐ンとヒートロッドだが、ラル機RーZEROは、両腕の固定武装ではなく、通常型のマニピュレータに携行火器という装備である。
相手のモビルスーツ自体の性能は未知数でも、その武装が自分の使い慣れた武器なら対策も立てられる。

・・・・状況は、客観的には両者とも、まったく互角のようにも思えた・・・・

だが・・・ライデンは大事なことを見落としていた・・・
ひとつは、”グフという機体が格闘戦を重視して開発されたモビルスーツ”であること・・・
そして・・・もうひとつは!・・・・・???



「・・・・やむをえん!・・・・もう少し距離を詰めるか!!」

”ドウッ”

岩陰から再びジャンプし、再び仕掛けるライデン機・・・
ラルもそれに呼応するかのようにグフをジャンプさせ、アフターバーナーで一気に間合いを詰めると、
バズーカを撃つ・・・・・

ライデンは、横方向にアフターバーナーをかけた・・・R−2ザクは横っ飛びし、それさえも回避する!
推力を落としてある状態でも、まだSタイプザクに匹敵する機動力をもつRタイプだからこそできる芸当だ・・・そのまま横に回り込み、R-ZEROグフに対しマシンガンで追い打ちをかけてきた!!

ラル
「むう・・・!」
からくもシールドでなんとか弾を防ぎ、着地する・・・・

”ドバッシャーーン!!”←(クリックすると効果音が鳴ります

ラルはジャイアント・バズでは、やはり武装で不利なことを思い知らされた・・・
・・・・だが・・・かえってその困難な状況が、彼の”ゲリラ屋魂”に火を付けたようだ!!



「ええい!!やはり弾速の遅いバズーカでは、不利か!!
ならば!・・・白兵戦に!!」

ジャイアント・バズを投げ捨てると、シールドの裏からヒートソードを抜き、ジャンプと同時に、最大戦速でアフターバーナーをかけたっ!!

”キュウィーーッ!!・・・”


                   ”ドウッ!!”




「?!!・・・・なにっ??!・・・」
ライデンも即座にジャンプし、マシンガンで牽制の弾幕を張りつつ、間合いをとるため全速力で後退する!!

テストの様子は、エリアの各所に設置されているテレビカメラによって、基地のモニター・ルームに
映像が送られていた・・・・・
グラナダのモニター・ルームでは、両者の一挙一動に歓声が沸き上がる!!
R-ZEROが白兵戦を仕掛けた時、それまで冷静に見入っていた開発者であるレム中佐も身を乗り出した!!


エリオット・レム
「!!・・・・・・・・」

ついにR−ZEROの本来の力が・・・発揮されるのか?!!・・・それとも・・・??

           ・・・・・・月の大地で両者の闘気がぶつかりつつあった!!・・・・・

 -エピソード 3 END-

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エピソード4:激闘!真紅の稲妻VS青い巨星!(後編)
2009.09.23 Wednesday 23:25


 宇宙世紀0079・・・ランバ・ラル隊 グラナダ出航 7時間前〜


地球降下作戦前、グラナダに補給及び新型モビルスーツ受領のため、
寄港したガルマ仇討ち部隊のラン・バラル隊・・・

新型モビルスーツ・グフのカスタムタイプ、R−0最終テストのため、急遽ランバ・ラルが
テストパイロットを務めた。
おなじくジョニー・ライデンも仮想敵機として、高機動型ザクR−2でテストに参加。
グラナダ基地近傍のモビルスーツ・テストエリアで実戦さながらの模擬戦テストが開始され、
両者一歩も譲らぬ互角の戦いの中、その展開に変化が起きた・・・
新型試作機、R−0高機動型グフを駆るランバ・ラルが、ついに白兵戦を仕掛けたのだ!!



ジョニー・ライデン
「!!チッ・・・・・・・・」
ライデンは牽制の弾幕を張りつつ、全速力で後退する!
だが、今の対峙して後退している状態では、最大速力を出すことができない・・・



ランバ・ラル
「目くら撃ちの弾幕などッ!!・・・・」

ラルは、巧みな空間機動でマシンガンの弾幕をかいくぐり、間合いをぐんぐん詰めていく!!
ライデンは、着地すると、再びマシンガンを乱射してきた・・・
が、ラルはその弾丸をシールドで強引に押し切ると、ライデンのR−2ザクにヒート剣で斬りかかる!!

「エヤアァァァーーーーッ!!」



「!!くっ・・・」
ライデンは、とっさにザクマシンガンでヒート剣の切っ先から機体を防御する!・・・だが!??


                 ”ガッ!!・・・・”


 
”・・ザンッ!!・・”
←(クリックすると効果音が鳴ります) 


模擬戦テストのため、ヒート剣の赤熱部分へのエネルギー供給はカットされていた・・・・
だが、長大な剣の破壊力は、あっさりとザクマシンガンの銃身を切断してしまった!!・・・

ライデンは初めて経験するモビルスーツ同士の白兵戦での思いも寄らない展開に驚愕したが、すぐさま反射的に対処した。

「!!・・なっ!・・・・・
・・・しまったっ!!・・・・・・・・・・ええいっ!!・・・!」

ライデンは、ラルのR−0が剣を振り切ったと同時に、ザクの回し蹴りをR−0の脇腹にくらわせた!!
キックの衝撃ではじき飛ばされるラルのR−0!・・・・・


「!!・・・・むおうっ!?!!・・・・ぬっ・・・・」

バーニアの姿勢制御で体制を立て直し、着地するラル・・・・

「やるっ!!・・・・
・・・・だが・・・・これで・・・・」

ライデンは、ラルが体制を立て直してる間に、再びR−0との距離をとった・・・・だが・・・・・
ザクマシンガンを失った今となっては、それは無意味になってしまった・・・・
残された武装は、ヒートホークだけだ。
グフのヒート剣、ザクのヒートホーク・・・どちらも、近接戦闘用の武器ではある・・・

しかし、新装備のヒート剣の方が、リーチも長く、破壊力も高い・・・
今までは、ライデンが武装面においてアドバンテージを持っていた。
だが、この時点で両者の武装における優位性は、まったく逆転してしまったのである・・・・

グラナダ基地のモニタールームでは、先程までと雰囲気がガラリと変わり、水を打ったようにシーン・・となる・・・
皆、この展開に驚き、そして次の両機の出方を静かに見入っていた・・・



エリオット・レム
「!!・・・・・・・・いよいよだな・・・・
・・・・R−0が真価を発揮するのは・・・・だが・・・はたして・・・・」

レムは、最後の言葉を口にせず、飲み込んだ・・・・


ライデンも、ヒートホークをザクのマニピュレータに掴ませた・・・・・



「・・・・・・まさか、こんなに早く・・・これを使うことになるとはな・・・・」

彼は、先程までの射撃戦の最中、ラル機が装備しているジャイアント・バズの残弾数も計算に入れての戦闘をしていた・・・
バズーカには、まだ砲弾が3発ほど残っていたはずであった。
そのため、ラルがこれほど早く、格闘戦を仕掛けてくるとは、予想していなかったのである・・・・

ラルのR−0が、ヒート剣を構え直し、再びライデン機に仕掛ける!!

 ”キュウィーッ!!・・ドウッ!!


「ゆくぞっ!!・・・・
・・・・ん!?・・・・・」

だが・・・ライデンのR−2ザクは、その場を動かず、ヒートホークを構えた・・・・
斬りかかるR−0!!

「えやあぁぁぁぁーーーーっ!!」



「!!・・・今だっ!!」

R−0が斬りかかる寸前、ライデンはジャンプと一瞬のアフターバーナーで機体を垂直上昇させ、
回避させた!!
ラルのヒート剣は、空振りになり、ライデンは空中で機体を反転させると、そのまま背後からヒートホークで斬りかかった!!

「大尉っ!!もらったぁぁーーっ!!」


「!!むっ!!・・・」

が・・・ラルもバーニアの推進力で強引に機体を転回させると寸でのところで、ヒートホークを剣で受け止める!!

                      ”ガッ!!”



「!!・・・これを防ぎきるとはっ!!・・・」


ライデンは、いったん後方へ飛び退くと、再び最大推力で間合いをとるため、斜め後方へ上昇した。
ラルのR−0もすぐさま、ジャンプし、アフターバーナーをかけて追う!!

だが・・・・・・・!!

2機が最大戦速でジャンプ直後、 コクピットに警報音が鳴り響いた!!
ライデンは聞き覚えのあるその警報音に一瞬、敗北すら覚悟したが・・・
「うっ!??・・・・・」

ラルも警報音を発している計器に目を向ける。
「むっ!・・・・・・何だっ!!・・・・
・・・何っ!???推進剤の残量だとっ!!・・・・・」

それは、機体に搭載されているスラスター・ロケットの推進剤残量が、残り少ないことを示す警報だった・・・・
間髪を入れず、基地でモニターしていたエリオット・レム中佐からの通信が入った・・・・



「テスト中止だ!!・・・繰り返す、テスト中止!!・・・
・・・各機とも模擬戦を中断して、直ちに基地へ帰還せよ!・・・」

ライデンのR−2ザク、ラルのR−0は、戦闘テストを中断した・・・・


「了解!・・・・・・・・・
そう言うことだ・・・・大尉・・・・
悪いがこの勝負・・・・引き分けということにさせてもらう(苦笑)・・・・・
これ以上やると、MSで歩いて基地まで帰らねばならんからな(笑)・・・・」


「ハッ!・・・・ありがとうございました・・・少佐・・・」

ライデンは、無線のスイッチを一瞬切ると・・・・
ひとりつぶやいた・・・・

ライデン
「ふう・・・・・ゴングに救われたって感じだな・・・・・」

一方、ラルも自分の予想よりも稼動時間が短かったことに少々落胆を覚えていた・・・
「・・・・・・予想より・・・・
・・・・・・・早かったな・・・・・・・・」

R−2ザク、R−0グフは、模擬戦テストを中断し、グラナダ基地への帰路へ付いた・・・・・
共にジャンプすると、機体を基地の方位へ向けるため、軌道修正させ、一瞬のアフターバーナー後、
慣性飛行で基地へ向かった・・・・・・

基地では早速、先の戦闘データの解析を始めていた・・・・・・
高機動型グフ・・・YMS-07R-0・・・ナナゼロの実用テスト結果は!??
ランバ・ラルの部隊に配備されるのだろうか??・・・・・・・


                 ・・・・・・月の大地に再び静寂の時が訪れた・・・・・

 -エピソード 4 END-

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エピソード5:模擬戦の後・・・・
2009.09.30 Wednesday 19:48


宇宙世紀0079・・・ランバ・ラル隊 グラナダ出航 5時間前〜


地球降下作戦前、グラナダに補給及び新型モビルスーツ受領のため、寄港したガルマ仇討ち部隊のラン・バラル隊・・・

新型モビルスーツ・グフのカスタムタイプ、R−0最終テストのため、急遽ランバ・ラルがテストパイロットを務めた。
おなじくジョニー・ライデンも仮想敵機として、高機動型ザクR−2でテストに参加。
グラナダ基地近傍のモビルスーツ・テストエリアで実戦さながらの模擬戦テストが開始され、両者一歩も譲らぬ互角の戦いの中、ついにランバ・ラルが白兵戦を仕掛けた!!
格闘戦を重視して開発されたグフをチューニングしたカスタムタイプ、R-ZEROを駆るランバ・ラルは、ジョニー・ライデンのR−2ザクを追い詰めたが、機体に搭載されている推進剤の残量の問題で、
”ナナゼロ”の実用テストは急遽中断された・・・・



模擬戦テストを中止し、グラナダ基地へ帰還するジョニー・ライデンとランバ・ラル・・・・
慣性飛行だが、ものの数分で基地のハッチ付近へ到達した。
管制官からの指示が、無線を通して聞こえてくる・・・・

管制官
「少佐、大尉、お疲れさまです・・・
少佐のR−2ザクは、Aブロックのハッチ、大尉のR-ZEROは、Cブロックより帰還願います!」



ランバ・ラル
「了解・・・」



ジョニー・ライデン
「了解した!・・・・」

2機のモビルスーツは、それぞれ指示された別々のハッチより帰還する・・・・
基地からは、機体誘導のための、レーザーラインが出されたが、二人のエースパイロットは、
そんなものなどまったく無視して、見事に基地のハッチへ進入していった。
距離的に若干近いラル機が、先にハッチへ降り立ち、続いてライデンのR−2ザクも帰還してきた・・・

キィーーーーーーーーン!!・・・・
ドバッシャーーン!

R−2ザクが基地内へ入ったと同時にハッチが閉じ、内部の気圧が調整されると、続いて奥の
ファクトリー・デッキへと通ずるエアロックの巨大なドアが開き始めた・・・・

ライデンは、パイロット・スーツのバイザーを開けると、開いたエアロックの先へと機体を歩ませ、その先にあるファクトリー・デッキのMS整備用のクレーン・ブリッジへR−2ザクを固定した。
フロアから、搭乗用のクレーンが上がってきて、ゆっくりとコクピット・ハッチへつけられた・・・

ライデンはコクピットのハッチを開けると、クレーンに乗り移った。
降りていく最中に、ヘルメットを脱ぐ・・・
R−2ザクには、早速待機していたメカマン達が、月の重力が弱いことを利用して床を蹴り、次々整備のためにとりついて行く・・・・



「ふう・・・無事終わったようだな・・・・・・」

が・・・ライデンは、模擬戦中にザクマシンガンを切断されたことを思い出し・・・
苦笑しながら一人つぶやいた・・・

「・・・・でもなかったか」

ライデンは、クレーンが降りきらない内に飛び降りる・・・・
ザクの装甲には、損傷はないようだった・・・が・・・・
ザクの足元に近づくにつれ、いつもと様子が違うことに気が付いた・・・・

「・・・・ん!??・・・・・・・・」

ザクの足元に降り立つライデン・・・・

「・・・・!!・・・・こっ・・・・これは!!・・・」

ザクの足から、スネの部分にかけて、うっすらと装甲の塗装の色が変わっていた・・・・
機体全体をよく見回して見ると、スカートを始め同様に、色が変わっている所が数カ所見受けられた・・・・砂などの汚れではない・・・・

「・・・!まさか・・・・」

と・・・不意に後ろから声が聞こえた・・・


「貴様の負けだな!・・・」



?????


??振り向くと・・・・
そこにはエリオット・レム中佐が、( ̄ー ̄)ニヤリと笑って立っていた・・・



エリオット・レム
「それは、模擬戦用のペイント弾の塗料だ・・・
ラル大尉の選択の方が、正しかったかもしれんな・・・・」

ライデンは静かに頷き、レムを見据えた。
「・・・・・・・中佐・・・・・・・・」

レムがたたずむ深紅の高機動型ザクを仰ぎ見ながら続ける・・・

「大尉の機体・・・R-ZEROの方は、シールド以外、被弾の痕跡は見当たらなかった・・・・」

ライデンがそれに答えた。
「!!・・・・・・・・・・
・・・・自分もそう思います・・・・燃料切れで中止にならなければ・・・・・」

レムはライデンの肩をポンと叩き微笑した。
「だな・・・・・・・経験の・・・・差か・・・・
たしかに階級は、おまえよりも下になるが・・・・彼は、本来なら左官クラスに昇進できる戦功を
挙げている・・・・だが・・・」

レムは、その先は言葉にせず、飲み込んだ・・・・


「そのへんの事情は・・・・自分も存じています・・・・」

レムは一瞬うなずくと、思い出したように本来の話題へ切り替えた・・・

「うむ、テスト結果の解析はすでに始めている・・・
ブリーフィング・ルームへ行こう・・・大尉も待っている・・・・・・」


「ハッ!・・・・」

二人は、ファクトリー・デッキから、ブリーフィング・ルームへと向かった・・・・
ブリーフィング・ルームでは、ランバ・ラルを始め数名の技術士官が待っていた。
結果が出るには、まだ多少時間を要するようであった・・・

ラルは、ライデンと顔を合わせると、一瞬すまなさそうな(^▽^;)>゛表情をして言った・・・


「申し訳ありません少佐!・・・ザクマシンガンを・・・・」

ライデンは苦笑と照れ笑いが入り交じった複雑な表情をしながら答えた。
「いいんだ・・・代わりは、そこらじゅうにころがっている・・・・・・
久しぶりに、いい汗をかかせてもらったよ・・・冷や汗をな・・・・・・」

ラルは豪快に笑い飛ばすと、お礼を言う。
「ハハハハハ・・・・そう言って頂けると、助かります・・・」

技術士官達も、二人の会話に入ってくる・・・・

技術士官A
「スゴイ、テストでした!あれは、歴史に残る名勝負ですよ!」

技術士官B
「モビルスーツ同士の格闘戦が、あれほど迫力あるとは、驚きました!」

先程まで、実戦さながらの対決をした二人の会話の意外な展開に、ブリーフィング・ルームの空気がなごむ・・・

と・・・そこへ険しい表情をした別の技術士官が、駆け込んできた!・・・
研究室からエリオット・レムに、データを届けに来たのである。
レムは、データシートを受け取ると、同様に表情が険しくなった・・・・その雰囲気を察知した、ラル、ライデン、技術士官達に緊張が走る!!



「・・・・・・・・・大尉、申し訳ない・・・・残念だが・・・”ナナゼロ”は、地球の重力下での運用は、不可能という結果がでてしまった・・・・
できる限りの対策は、施してあったのだが・・・・」

ラルは、ある程度結果を予測していたようであった・・・
やはり・・・という表情をすると・・・

「そうでありましたか・・・・わかりました・・・・
このランバ・ラル、あのグフBタイプでも、かならずやり遂げてみせると、ドズル中将には、お伝え下さい・・・・では、出航準備がありますので、私はこれで・・・・」

レム
「うむ、必ず・・・・
・・・・急なテストを引き受けてくれて、こちらも助かった・・・ご武運を!・・・・」

ラル
「ハッ!・・・では、失礼致します」

ラルは軽く敬礼をすると、ブリーフィング・ルームを退室した・・・
レムは、視線をライデン以下、技術士官達へ移すと、ふうっとため息をついてから言った。

レム
「ちょっと、研究室へ行って来る・・・・」


「ハッ!・・・・・」

レムが部屋を出た後、考え込んでいたライデン・・・・
・・・・しばらくすると、突然思い出したように傍らにいる技術士官へ声をかけた!!

「おいっ!」

技術士官
「ハッ!・・・・はい???」


「ナナゼロのバランサー・プログラムを空間機動仕様に書き換えてくれないか!・・・・・
できるな!??」

技術士官
「はっ・・・はい、基本システムは、ザク兇閥δ未任垢ら・・・・


「時間はっ?!!」


技術士官
「1時間もあれば・・・ですが少佐・・・
あの機体は、先のテスト結果で廃棄処分が決まってしまいますが?・・・・・・・・・」


「いいからっ!!責任は、俺がとる・・・・」


「ハッ!」


「ザンジバルの出航はっ!??」


「ハッ!・・・1時間後であります!」

ライデン
「・・・それまでに、間に合わせるんだ!・・・・いいなっ!!
・・・それと・・・スラスター推力を100%の出力に戻しておくのも忘れるなっ!!」


「ハッ!!・・・」

・・・そこへ、研究室から戻って来たエリオット・レムが入って来た・・・
技術士官は、一瞬”まずいっ”といような表情をしたが、かまわずライデンは、そのままレムの方へ歩み寄ると・・・・・・


「!!・・・・・ん??・・・・・・」


「中佐!・・・お願いがあるのですが・・・・・・」

「ん??・・・・・なんだ・・・・・・」


「R-ZEROの試乗がてら、ランバ・ラル隊の・・・・ザンジバルの出航を見送りたいのですが・・・・・・・・・」

レムは半ば呆れて苦笑しながらもライデンの意図をくみ取り、許可を出した。
「!!??・・・・・・・フン・・・・・・まあ・・・・・・いいだろう・・・・・」


「ありがとうございます!・・・ではっ!」

ライデンは軽く敬礼をすると、先程話を持ちかけた技術士官に目線で合図すると、共にブリーフィング・ルームを退室した・・・・・・部屋を出ると( ̄▽ ̄)ニヤっと、してやったりというような表情をし、技術士官と共にそそくさと、研究解析室へと向かった・・・・・・

ガルマ仇討ち部隊・・・ランバラル隊に、残念ながら、高機動型グフR-ZEROは配備されなかった・・・・・
ザンジバルでは、地球軌道へ向けて出航する準備が整いつつあった・・・・・
果たして、ジョニー・ライデンの悪巧みとは??何なのか??・・・・
高機動型グフ、R-ZEROの運命は??




              ・・・・・・新たな展開が、今始まろうとしている・・・・・

 -エピソード 5 END-

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エピソード6:飛翔!R-ZERO
2009.10.06 Tuesday 21:37


宇宙世紀0079・・・ランバ・ラル隊 グラナダ出航 1時間前〜


グラナダ基地近傍のモビルスーツ・テストエリアで新型モビルスーツ、グフのカスタム機R-ZEROの
模擬戦テストが行われた・・・
格闘戦を重視して開発されたグフをチューニングしたカスタムタイプ、R-ZEROを駆るランバ・ラルは、ジョニー・ライデンのR−2ザクを追い詰めたが、機体に搭載されている推進剤の残量の問題で、
”ナナゼロ”の実用テストは急遽中断された・・・・

テストの結果、高機動型グフ/YMS-07R-0(R-ZERO)は、重力圏での運用が不可能と判断され、
ランバ・ラル隊への配備は見送られた・・・
そして、ラルの部隊は本来の任務、ガルマ・ザビ仇討、ホワイトベース追撃のため、地球軌道へ
向けて出航しつつあった・・・・・



一方、グラナダではR−0グフの仮想敵機、R−2ザクのパイロットを務めたジョニー・ライデン少佐が
先程、R−0グフのセッティング変更を強引に頼み込んだ、技術士官のいる、コンピューター解析室へ
向かっていた・・・・
ザンジバル出航まで、時間がない・・・・
ライデンは、もどかしそうに部屋のドアをノックすると、解析室へ入って行った。


ジョニー・ライデン
「どうだ!!・・・・・間に合いそうか!!?」

技術士官
「ハッ!なんとか・・・あともう数分です・・・申し訳ありません!!」

ライデンは、部屋のインターカムのスイッチを入れると、モビルスーツ・ファクトリーのチーフ・メカを呼び出した。

「そちらは、どうか!!??・・・・・・・・・
・・・・・よし!・・・悪いな!・・・・」

作業していた技術士官がコンピュータから1枚のディスクを取り出し、ライデンに手渡す。
「少佐!!できました!プログラム変更、完了です!」


「サンキュー!!・・・悪かったな、今度いい女でも紹介するから・・・じゃっ!!」

と、妙なことを言い残して、ライデンは脱兎のごとくMSファクトリー・デッキへ向かった!

技術士官は返事をした後、あっけにとられて、すっとんきょうな表情でつぶやいた。
「ハッ!はぁ????・・・少佐!」

が、気になって後を追っていった。
もちろん、気になったのは、自分が書き換えたプログラムの方である・・・・
MSファクトリーデッキではライデンの指示で、メカマン達がR-ZEROのメンテをしていた。
ライデンは、チーフメカの姿を見つけると作業が終了したかどうかの確認をする。


「こちらは、どうか!」

チーフメカ
「ハッ!ご命令通り、本来のスラスター推力に戻してあります・・・
・・・・・よろしいのですか??・・・・・

「ああ・・・レム中佐の許可はとってある・・・・・
助かったよ、間に合いそうだ!」

ライデンはそう答えると、チーフメカの肩をポンッと叩き、床を蹴ってR-ZEROのコクピット・ハッチへ
向かってジャンプして、乗り込んだ・・・・・・

コクピットをざっと見渡して計器類を確認すると、操縦桿を握った。
「・・・・それほど、操縦方法は違いなさそうだな・・・・」

初めて乗る機種のコクピットだが、R−2ザクと”同じジオニック社製”ということもあり、計器類や、
スイッチなどの意味は、おおよそ判断できた。

エンジンには、すでに灯がはいっている・・・・
ライデンは、先程受け取ったディスクをR-ZEROのコンソール・パネルにある、同じシステムの
ディスクと取り替えると、慎重に各スイッチを入れて起動させる・・・・

”ギンッ!!”

R-ZEROグフのモノアイが、再び輝く!
ライデンは、いつものように?ウェポン・ラックからザクマシンガンを、マニピュレータに掴ませると、
エアロックのハッチへ続く隔壁ドアの方へ、機体を向けた・・・・

   ”ドバッシャーーン!!”←(クリックすると効果音が鳴ります) 

          

すでにランバ・ラル隊のザンジバル出航まで、あと30分を切っていた・・・
エアロックへの隔壁が開かれ、ハッチ内へ進ませる。
高機動型グフ・R-ZEROは、再び月の宇宙(そら)への入り口に立った・・・・・
管制室からの通信が入る。

そこには先程、R-ZEROのバランサー・プログラム変更した技術士官と、スラスター・セッティングを
調整したチーフメカもいる・・・

技術士官
「少佐、ザンジバル出航15分前です」

追い打ちをかけるようにチーフメカが続く。

「少佐、データは取っておいて下さいよ!」

チーフメカは、うすうすライデンの目的に気づいているようだ・・・
間髪を入れず、管制官の声も聞こえてくる・・・・・

「進路クリアーです。ザンジバルへは、発進後、4時の方向へ!!」

”キュウィーーーーーーン!!”


ライデンは、スラスター・エンジンのブースター・ペダルを徐々に踏み込む・・・
心なしか、先程のテストの発進時より、機体の振動が心地よい・・・


「了解!!ジョニー・ライデン、R-ZERO発進する!」

”ドウッ!!”

高機動型本来の出力を得たR-ZEROが、力強いアフター・バーナーの光を発して飛び立っていった・・・・

        ”ゴゥォーーーーーーーーー”



ライデンは、最新鋭艦ザンジバルをモニター正面に捕らえると接近していった。

「ザンジバルは・・・・あそこか・・・・ブリッジは?・・・・・・
・・・・ようし( ̄▽ ̄)ニヤ・・・・・」

その頃、ザンジバルのブリッジでは、ちょうど出航の最終準備をしているところであった。
ラル以下、クランプが航海士らと、各計器チェックの真っ最中だ・・・・
・・・と、突然ライデンのR-ZEROが、ブリッジの近くをかすめて飛んでいく。

”ゴゥォーーーーーーーーー!!”


クランプ
「うっ?!!・・・・なっ・・・なんだ?!
ラル大尉っ!!・・・」



ランバ・ラル
「どうした!??・・・・・ん?・・・あれは!・・・
R-ZEROか?・・・・・・誰が乗っている!!??・・・・・」

その時、オープンになっていたブリッジの通信機から声が聞こえてきた。


「大尉、準備はどうか!!」

通信機のスピーカーから、聞き覚えのある声が艦内に響いた。

「少佐!??・・・ですか?」

一瞬、驚いたラルだが、なんとなくライデンの意図を察して、苦笑した・・・・・

「試乗したくなりましたな??・・・・・」

「ハハハハ(笑)・・・そういうことだ・・・・今回の模擬戦、いい経験になったよ・・・・
また機会があったら、ぜひお手合わせ願いたい・・・」

ラルは敬意を込めてそれに答える。

「少佐、こちらこそ・・・・・連邦のモビルスーツとの戦闘前の、いいウォーミングアップになりました
ありがとうございます・・・・」


「楽しみにしている(笑)・・・・・・
・・・・・・ではっ!・・・・・・任務の成功を祈る!!・・・・・・」




ライデンはそう言うと、ザンジバルのブリッジへ機体を向け、R-ZEROグフに敬礼をとらせた・・・・

ラルもR-ZEROに向かって、敬礼を返す・・・・・
間髪を入れず、副官のクランプが・・・


「ラル大尉、出航準備完了です!!」


「ようし!・・・・ザンジバル!!発進させろ!!・・・・・地球軌道の降下予定地点へ急げ!・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・”←(クリックすると効果音が鳴ります 


後部のエンジンノズルから巨大な閃光を発して、ガルマ・ザビ仇討ち部隊、ランバ・ラル隊は、
地球軌道へ向け、出航していった・・・・・・・・
そして、ランバ・ラル隊見送りに託けて、R-ZEROを持ち出したライデンは・・・・・



「行ったか・・・・さ〜て、これからが本当のお楽しみタイムだな・・・・」

ライデンは早速、新型試作機で空間機動を試みた・・・・
あらゆる機動飛行を試し、グラナダ基地周辺を飛び回った。
そして、その本来のポテンシャルに驚愕した・・・・・・

「・・・・やはり・・・・思った通りだ・・・・・・
元々、高機動型ザクR−2と同じスラスターが装備されている・・・・
バランサーを完全な空間機動に切り替えるだけで、そこそこ使えるのでは?・・・・・
と思ったが・・・・
・・・・そんなレベルを超えているな・・・・こいつは・・・」


本来、陸戦用に開発された、MS−07グフには宇宙用の装備は、付けられていない。
だが、このR-ZERO高機動型グフは、プロトタイプゆえに、R−2ザクのスラスターに換装してあるだけでなく、R−2ザクに準じた基本的な宇宙用装備も施されていたのである。

ライデンは機体を試すように、めまぐるしく空間機動を行い、機体を振り回しながら思いを巡らせた。

「高機動型ザクと同等の機動力・・・そして、それを上回る装甲とパワー・・・・
このまま、廃棄してしまうには惜しいな・・・・
なんとか残したいが・・・・・
しかし・・・・今のR−2ザクも受領したばかりだ・・・・・上申してもレムのおやじが何て言うか・・・

おまけに色を赤に塗り替えて欲しいなんて言ったら・・・・・

R−2のスペアパーツにでも、するか!・・・・・・」

だが・・・・
一瞬、足だけが青くなった、R−2ザクを想像したライデンは!!・・・・・・

ライデン
「(=∇=;|||)・・・・・・・・・ダメだ!カッコ悪すぎる(-_-;)・・・・・・
・・・・・・う〜ん・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

しばらく頭を抱えてマジメに考え込むライデン(;^_^A・・・・・


「!!・・・そうだ!・・・あいつがいた!!・・・・・
青物(魚か(^^;))好きな奴が、もう一人いたっけ!!」

ライデンは、なにやら思いつくと、通信スイッチをオンにして、グラナダの管制室を呼び出した。

「管制官、聞こえるか!?・・・レーザー通信の準備を頼む!!
ソロモン302哨戒中隊のアナベル・ガトー大尉を呼びだしておけ!!」

管制官
「ハッ!・・・ソ・・・ソロモンですか???・・・少し時間がかかりますが・・・
・・・・了解しました・・・ガトー大尉を呼びだすよう、伝えます。」


「急げよ・・・R-ZEROグフ!これより帰投する!・・・・」

ライデンは、そう言うが早く基地のハッチへ向かって、アフター・バーナーをかけた・・・・


・・・・・・・・・宇宙要塞・・・・ソロモン・・・・・・・・・

ソロモンとは・・・ア バオア クーとともに、ジオンを代表する宇宙要塞で、ドズル ザビ麾下宇宙攻撃軍本部を持つ・・・・・アナベル・ガトー大尉が所属している第302哨戒中隊は、ソロモンの防衛部隊でもある・・・・

そのガトーのいる士官室にインターカムが入った・・・

”ピィー!ピィー!・・・・・”


私室のテレビモニターには、通信兵の顔が映し出された・・・・


アナベル・ガトー
「なにか?・・・・・」


「ハッ!グラナダより、レーザー通信が大尉宛に入っています!・・・」

ガトーは一瞬、思いも寄らない基地からの通信に驚いた。

「グラナダ??・・・・誰からだ?!・・・・・」

「それが・・・ジョニー・ライデン少佐のようですが・・・・」

「??・・・わかった・・・・すぐに行く・・・・」


「ハッ!・・・では、お待ちしております・・・・・」

ガトーは、ライデンの用件にかいもく見当がつかなかったが、ルウム戦役以来、久しく会っていなかったことを思い出し、基地内の通信室へと向かった・・・・・


・・・・果たして、ジョニー・ライデンは、ガトーに何を語ろうとしているのか??・・・・・
そして、その真価を発揮した高機動型グフ、YMS-07R-ZEROの行方はいかに?・・・・・


         ・・・・・・ソロモンの悪夢・・・その伝説が今、始まろうとしている・・・・・


 -エピソード6: END-

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エピソード7:ソロモンへ・・・
2009.10.10 Saturday 23:15
JUGEMテーマ:機動戦士ガンダム 二次小説


宇宙世紀0079・・・ランバ・ラル隊 大気圏突入中??〜



グラナダ基地で試作された新型モビルスーツ、グフのカスタム機R-ZERO。

しかし、テストの結果、高機動型グフ/YMS-07R-0(R-ZERO)は、重力圏での運用が不可能と判断され、実戦配備は見送られた・・・
そして、ラルの部隊は本来の任務、ガルマ・ザビ仇討、ホワイトベース追撃のため、地球軌道へ出航
していった・・・
高機動型グフR-ZEROの秘められた可能性を見いだしたジオン・エースパイロット、ジョニー・ライデン少佐は、なんとかこの機体を活かしたいと思い、開発者であるエリオット・レム中佐に上申するため、ソロモンのアナベル・ガトー大尉に連絡を取ろうとしていた・・・・・
彼をテストパイロットとして推薦するためである・・・・

基地へ帰還したジョニー・ライデンは、早速通信室へ向かった・・・・・
ライデンは、この任務が終わると、再び外洋パトロール任務へ戻らなければならない。
残された時間は、あまりなかった・・・・


ジョニー・ライデン
「レーザー通信の準備はどうか!?・・・・」

通信兵
「ハッ!つながっております!」

”ピュルルルルー!”

通信室のモニターに敬礼する青年将校の姿が映し出された・・・
ソロモン第302哨戒中隊を率いる隊長、アナベル・ガトー大尉である。


アナベル・ガトー
「お久しぶりです!少佐!・・・・・・・」

ライデンは、久しぶりにガトーの生真面目そうで快活な挨拶を見ると、微笑して応えた。
「相変わらずだな、ガトー!・・・・・・ルウム戦役以来だが・・・・
そちらはどうだ?・・・・・最近は退屈しているのではないか?(笑)・・・」

敬礼を解くと、ライデンの問いにガトーは、苦笑しながら

「ハッ・・・・戦場は宇宙(そら)から地球での戦いに移りつつあるようですな・・・
で・・・・・わざわざグラナダから私を呼びだした用件とは、何でありますか??・・・・・」


ライデンはモニター越しにソロモン通信室内を覗き込むような素振りをした後、続けた。
「ああ・・・・・悪いがちょっと人払いを頼む・・・・・」

ガトーは一瞬驚いたが・・・

「!!??・・・・・・・わかりました・・・・・・」

通信兵達を退出させると、通信室のドアをロックした。
ライデンも部屋にガトー以外、いないことを確認すると、本題を話し始める・・・・・



「悪いな・・・・実は先程まで、グラナダであるモビルスーツのテストをしていてな・・・・・」

ライデンの意外な言葉・・・モビルスーツのテストと聞いて、ガトーは目を輝かせた。

「モビルスーツのテスト??・・・・」

ライデンはガトーの反応が自分の予想した通りなのを見て、ほくそ笑んだ。
「そうだ・・・つい先日ロールアウトした新型、グフは貴様も知っているだろう・・・・・」

思い出したようにガトーが応える。
「あの陸戦用に開発されたという新型ですか??・・・・・・」

ライデンは本題を語り始める・・・

「そうだ。グラナダで、そのグフをチューンナップした試作機が開発されていた・・・・・残念ながら、テストの結果、重力圏での運用は不可能となったが・・・・・
しかし、高機動型スラスター装備を施したその機体の空間戦闘力は、かなりのものを秘めている・・・・
今後、戦場が再び宇宙(そら)へ移るような事態になったとき、次期主力モビルスーツ開発の上で、重要なカギになるかもしれん機体だ・・・・・」



「それで・・・・何故私にそのことを??・・・・・・・・」

ライデン
「それなんだが・・・・貴様を開発続行のためのテストパイロットとして、レム中佐に推薦しようと思っている・・・
俺はついこの間、高機動型ザクを受領したばかりなのでな・・・・・・」

合点がいったという表情でそれに応えるガトー

「なるほど・・・・・」

ライデン
「これから、レム中佐に進言してみるつもりだ・・・・・どうなるかは、まだわからんが・・・・
一応そのつもりで!・・・・・では!また後程連絡する!・・・・・」

敬礼するガトー。

「ハッ!!・・・・・」

ライデンもガトーに敬礼返すと、レーザー通信を終了させた・・・・・・・

「さて・・・・・・レムのおやじを説得してみるか・・・・・・」

ライデンは、通信室を出てレム中佐の研究室へと向かった。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ガトーは通信が終わると、ひとりほくそ笑み・・・つぶやいた・・・・・

「フッ・・・・・フッフッフ・・・
改造型のモビルスーツか・・・・・面白そうだ・・・・
久しぶりに・・・退屈な哨戒任務から・・・解放されそうだな・・・・・・・・・・・」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ライデンは、レムの私研究室の前に立ち、一瞬深呼吸をすると、静かにドアをノックした。
自分でも緊張しているのがわかる・・・・・・
ドアのロックが中から解除され、シュッと開いた・・・・・


エリオット・レム
「・・・・・・・どうだった、少佐・・・・・ナナゼロのテスト飛行は??・・・・・・」


「ハッ!・・・・・予想を遙かに上回る機動性でした・・・・・・・・
中佐!・・・・・・・・・・あの機体、本当に廃棄処分にしてしまうおつもりなんですか??・・・・・・
実は、中佐にあの機体の開発続行を上申したく、お願いに参りました・・・・
あの機体は、我が軍の次期主力モビルスーツの開発に必ず役に立つと思います!・・・・
テストパイロットに推薦したい人物もおります・・・・・・
ソロモン第302哨戒中隊、隊長のアナベル・ガトー大尉なら適任かと・・・・・・・・・」

レムは、ライデンの話を聞くや突然大声で笑いだした。
ライデンは予想外のレムの反応に戸惑いを隠せずキョトン・・・・・・としていると・・・・・

「ハッハッハッハッ・・・・・・てっきり自分の乗機にしたいと上申しに来たのかと思ったが・・・・・
どうした??・・・何か気に入らないところでもあったのか??・・・・・・」

ライデンは、そのレムの指摘に一瞬ギクッ!として冷や汗をかいた・・・・・

まさか色が気に入らなかったなどとは言えないからだ。

「(^▽^;)>゛いっ・・・いえ・・・自分はR−2ザクを受領したばかりですし・・・・・・・・」


「まあいい・・・・・・
・・・・・実はこちらも事情が少々変わってな・・・・・・
少佐に、頼もうと思っていたところだ・・・」

ライデンは、レムの意外な言葉に驚きを隠せない・・・・・
どうやら自分の意図した筋書き道理に、話が進んでいきそうな雰囲気だった。

「!!?????・・・・・・・」

レムが続ける・・・

「ツィマッド社が開発していたという重モビルスーツ・・・・・・・・
ドムの1号機が近々ロールアウトするそうだ・・・・・
量産体制が整うのは、まだ数ヶ月は先だがな・・・・・」

ライデンは一瞬、合点がいかないようだったが、思い出したように言った・・・・

「ドム??!!・・・・・ああ・・・・あの局地戦用の重モビルスーツですか???」


「それだけではない・・・・・ツィマッド社ではそのドムのバーニアを強化したものを宇宙用に転用する計画も立てている・・・・・・
そのプロトタイプも完成したという報告がつい先程届いた・・・・・・・・」

ライデン
「宇宙用??・・・・・でありますか・・・・・」

レムはライデンに背を向けると、窓から表の月世界を眺めながら、再び語りはじめた・・・・・

「・・・・・そうだ・・・・・・
我が軍の次期主力モビルスーツの座をめぐって、私の開発したR−2ザクと競合することになった・・・・・・・・・・貴様が推薦しているガトー大尉の噂は、私も聞いている・・・・・」

レムは振り返るとデスクの中から一枚のデータディスクを取りだし、ライデンに手渡した・・・

「こいつをナナゼロと一緒に、ソロモンの技術部門へ届けてくれんか・・・・・・・」


「こいつは??・・・・・・」

レム
「うむ・・・・・今回のテストでR型ザクの欠点がいっそうはっきりしてしまったが・・・・・
このディスクの中には、ナナゼロ改修案の設計図が入っている。
元々は、R−2ザクのために私が考案したものだが・・・・・・・
改修点は、ほとんどスラスター・システム周辺だ・・・
同じシステムを使うナナゼロ・グフにも、そのまま転用できる。
・・・グフ用に、新たな付加機能も追加しておいた。」

ライデン
「・・・・・・よろしいのですか??・・・・・・・」

レムは、デスクの椅子に座るとライデンに答える・・・・


「・・・・・その”ドム・プロトタイプ”との競合テストの通達もすでに来ている・・・・・・
グラナダのメカマン達には、今回のテストの件でかなりムリをさせているしな・・・
R-ZEROの改修は時間的に、そちらの方には間に合いそうにない・・・・・
それに・・・・・ジオニック社の方でも、次期主力の実験機開発をいくつか進めている・・・・・・
この機体で得られたデータは、今後、それら実験機の開発にフィードバックするつもりだ・・・・・・・。」

ライデン
「・・・・・・わかりました・・・・・・
私は明日から、再び外洋哨戒任務へ復帰致します・・・・・・・・
ソロモンへは、必ず・・・・・・・・」

レム
「うむ・・・・・・・ソロモンのガトー大尉によろしく・・・・・・」

ライデン
「ハッ!・・・・では、失礼致します!!」

ライデンは敬礼すると、レムの研究室を退室した。
レムは一人物思いにふけった・・・・・・

「・・・・ソロモンの・・・・・エースか・・・・・・・・
果たして、改修型のR−0・・・・・いや、”R−1”の性能をどこまで引き出されるか?・・・・・
みものだな・・・・・」

明朝、ジョニー・ライデンは、所属する艦隊の旗艦、ムサイ級「プリムス」へ帰還・・・・
グラナダを出航していった・・・・・・・高機動型グフR−0をソロモンへ届けるという任務が増えたが・・・

ジョニー・ライデンが所属する艦隊は、突撃機動軍第2方面特務中隊、別名第8パトロール艦隊である。 プリムス艦隊の主作戦域は公国本土より最も遠い連邦の補給線を分断することである。
ソロモンへは、どのみち補給のため、寄港する予定があった・・・・・・・


こうして、高機動型グフYMS-07R-0は、ソロモン海へと旅だった・・・・・・
新たな力を得るため、そして、それぞれの思惑を秘めて・・・・・
時に宇宙世紀0079・・・10月6日・・・
ちょうどその頃、ガルマ・ザビ仇討ち部隊、ランバ・ラルの部隊は、大気圏突入中に連邦軍最新強襲巡洋艦、ホワイト・ベースを捕捉していた・・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
機動巡洋艦ザンジバルのブリッジでは・・・・・・・


ランバ・ラル
「面白いものとは、なんだ?」


クランプ
「ハッ!我が軍の識別票に無い戦艦をキャッチしたのであります。」

「ほう・・・見せろ・・・」
ラルはそう言うと、レーダーの解析モニターを覗き込む・・・
画面には、ホワイト・ベースの艦影が映し出された・・・・

クランプ
「例の木馬だと思われます・・・・」

ラル
「フッ・・・・・」
ラルがほくそ笑む・・・・



ハモン
「ガルマ様の仇を討つチャンスというわけですか・・・」

ラルは再びブリッジ前部のシートに戻ると慎重に答えた・・・

「そう急ぐな・・・ハモン。奴らの位置は我々の基地からはかなりの距離だ・・・・
航続距離も計算にいれなければな・・・・・」

クランプがそれに呼応するように続ける。
「このザンジバルなら問題ありませんが、他のはただの大気圏突入カプセルですから・・・・」

ラル
「そういうことだ・・・」

ハモン
「では、このまま見過ごすおつもりですか・・・」

ラル
「フッフッフッ(笑)・・・・・・・・
私の任務は、ガルマ様の敵討ちだ。ドズル中将から直々の命令を、なんでやり過ごす・・・」

ハモン
「でも、ただ今は大気圏に突入している途中です。ご無理は・・・・」


「しかし・・・手出しをせずに行き過ぎる男なぞ、お前は嫌いなはずだったな・・・・・」

・・・こうして、戦場の中心は、宇宙(そら)から地球へと移りつつあった・・・・・・・
地球連邦軍の最新鋭戦艦、ホワイト・ベースが地球に降りたことで・・・・・

              
   ・・・・だがその一方、宇宙(そら)での新たな戦いもまた、始まろうとしていた・・・・・
           ・・・・・・そして・・・ソロモンの悪夢の伝説も・・・・・・・


 -エピソード 7 END-

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エピソード8:第302哨戒中隊
2009.10.11 Sunday 23:09

宇宙世紀0079・・・10月10日

グラナダ基地で試作された新型モビルスーツ、グフのカスタム機R-ZERO。

だが、テストの結果、高機動型グフ/YMS-07R-0(R-ZERO)は、重力圏での運用が不可能と判断され、実戦配備は見送られた・・・
しかし、開発者であるエリオット・レム中佐の計らいで、ソロモンへ機体を移し、高機動型グフR-ZEROの開発は、続行されることになり、グラナダを出航した第8パトロール艦隊所属 ジョニー・ライデン少佐が、ソロモンにその機体を届けることになった・・・・・・・

グラナダを出航してから、すでに5日目・・・・・
第8パトロール艦隊はソロモンまで、あと2、3日という所まで来ていた・・・・・・
通常の航路であれば、グラナダからソロモンまでは2日程度だが、プリムス艦隊の任務は、公国本土より最も遠い連邦の補給線を分断することである。
したがって、最短航路ではなく、ソロモンへはかなり遠回りをすることになる。
プリムス艦隊は、サイド4の空域から、サイド7近辺の連邦軍勢力空域ギリギリをかすめ、サイド5方面からソロモンに向かう航路をとっていた。


艦隊旗艦ムサイ級プリムスのブリッジでは、ジョニー・ライデンが少々ヒマを持て余していた・・・・・・・
というのも、グラナダを出航してからまったく連邦軍の補給部隊に出くわしていないからだ。



ジョニー・ライデン
「退屈だなぁ・・・・
連邦軍の”カモ”は、現れんか??」

ジョニー・ライデンは艦隊の旗艦、ムサイ級「プリムス」のブリッジに上がってくるなり、索敵兵に絡む・・・・

索敵兵
「ハッ!今のところは・・・・・反応ありません。」

両手を広げてやれやれといった仕草でボヤいた。
「ふうーっ・・・このまま、手ぶらでソロモンに着いたんじゃ、ドズル中将にどつかれるな(=∇=;|||)・・・今回は、はずれか・・・まあ・・・他の手みやげはあるが・・・・」

すぐ脇にいるプリムスの艦長が、ライデンに問いかける・・・・・

プリムス艦長
「しかし、連邦軍がこれほど早くモビルスーツを完成させたのは、意外でしたな・・・」


「ああ・・・・
なんでも、つい4日ほど前に例の木馬と接触したランバ・ラル隊の報告では、あの白いヤツの他に、二つのタイプを確認したそうだ・・・」

プリムス艦長
「!!3タイプも??・・・・・・」

ライデン
「そうだ・・・もしかしたら、まだ他にもあるかもしれんぞ・・・・」

それはないだろう!と言う感じで艦長が答える・・・・・・

「まさか・・・・・・」

と・・・次の瞬間、索敵兵が叫び、警報が鳴り響く!!

「熱源探知!!敵艦隊捕捉!2時の方向です!・・・・・」

ライデンとプリムス艦長は二人同時にそれに応える
「何!!・・・・・」

ライデンは、素早く索敵モニターの脇に立ち、覗き込んだ!

「敵は?・・・・・・・」

索敵兵はセンサーのモニターを確認しながら続ける。
「ハッ!・・・サラミス級2隻とハコガタ1隻!・・・・・輸送艦隊と思われます!!」

ライデンはニヤっと笑うと作敵兵の肩をポンっと叩きながら言った。
「やっと”カモ”のお出ましだな・・・・・」

プリムス艦長がジョーク混じりにライデンに言う。

「少佐の撃墜スコア、更新ですな(笑)・・・・・・
他の艦からも援護のモビルスーツ隊、出しますか??」

二人がこんな余裕のある会話が出来るのも、補足した連邦の艦隊が、補給部隊の輸送艦隊だからだ。


「いや・・・いい・・・輸送艦隊なら、俺の402小隊だけで十分だ・・・・」

プリムス艦長
「わかりました・・・いちおう、他の艦のチームも待機させておきます。」

ライデンは軽く手を上げてわかったという仕草をしたあと、ただちにモビルスーツデッキへ向かった。
「ああ、よろしくたのむ!では行って来る!!」

艦長は、ライデンに敬礼するとクルーに指示を飛ばす!!

プリムス艦長
「第一戦闘配備!・・・・・・・・各機!最大戦速っ!」

プリムス艦隊の3隻のムサイがアフターバーナーの閃光を発して加速していく・・・・・・・

一方、連邦軍の輸送艦隊では・・・・・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

サラミス艦長
「ジオンのパトロール艦隊に、発見されただと!!・・・」

緊迫した声で、索敵兵が答えた・・・・・
連邦軍索敵兵
「ハッ!!ムサイ級3隻、10時方向からこちらに接近中であります!!」

サラミス艦長
「くっ・・・・・あと数日で、ルナツーに、到着するという時にっ!!・・・・・」

キャプテンシートの脇に立つ副官が耳打ちするように艦長に問う・・・・・
副官
「どうします艦長??・・・・・”アレ”を出しますか?・・・・・・」

艦長はしばらく考え込み、悩んだ末に副官に答えた・・・・

「うーむ・・・・
できれば、まだジオン軍には見られたくなかったが・・・・・・
・・・・・やむをえん、ボールの部隊に迎撃準備させろ!!」

副官
「ハッ!!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ムサイ級プリムスからは、ライデン率いる攻撃部隊が、今出撃しようとしていた・・・・
ムサイ後部MSデッキの巨大なハッチが開き、管制官の声が響き渡った。
                 
   ”ゴウィーーーーン!!”←(クリックすると効果音が鳴ります
 

       


「ジョニー・ライデン、402小隊、出るぞ!!
第1目標は、輸送艦だ!護衛艦は時間が余ったらやればいい」

ライデンは無線で、部下に指示をだすと、ブーストペダルを踏み込んだ。

”キュウィーーー・・・ドウッ!!”←(クリックすると効果音が鳴ります
 
ライデンの高機動型R−2ザクがテイクオフ、バーニアの閃光を輝かせて飛び立ち、旋回してブリッジをかすめながら前方の宇宙(そら)へ消えていった。
続いて2機のFタイプザクもプリムスから発進して行った・・・・・・

ライデンは、高機動型の加速力で、後続の2機より先行し、連邦艦隊へ向かっていく・・・・

だが・・・・・・・連邦軍艦艇を目視できる距離まで近づいたとき、いつもと様子が違うことに気が付いた・・・・・牽制の砲撃がなく、迎撃の戦闘機すら出てくる気配がない・・・・

「??・・・・・・妙だな・・・・・そろそろ砲撃してくる距離のはずだが?・・・・・・・・
カトンボもでてこない・・・・・・」←※カトンボとは、トリアーエズのことで〜す(;^_^A

・・・と・・・その時、連邦軍補給艦コロンブス級から、見慣れない機体が出てくるのに気づいた・・・

「なんだ?!!・・・・・あれは!!・・・・」

それは、直径10メートルほどの球形の機体だった・・・・
上部には砲塔らしき??ものが付いている・・・・・
・・・・・・次の瞬間、その機体が砲撃してきた!!

「むっ!!・・・・・・」

ライデンは、とっさにその砲撃をかわす・・・・
砲弾が、脇をかすめていった。

「まさか、あれもモビルスーツなのか??・・・・・・」

ライデン機より、スピードの遅い後続のザク2機も追いついてきた。
ライデンは、その2機に交信可能な距離まで機体を寄せると無線を飛ばす・・・・・

「気を付けろ!!あれも連邦のモビルスーツ”らしい”・・・」

ザクパイロットA&B(^^;)
「ハッ!」

だが、輸送艦から次々発進したその機体は約10機!!
それが散開しながら一斉射撃を仕掛けてくる!!
その砲撃の威力は、従来の宇宙戦闘機とは比較にならない強力な火力を持っていた・・・・
実際は、ライデン達のザクの方が性能的には上であったが、始めて遭遇する機体とその数に思わぬ苦戦を強いられる。

部下のザク1機はキャノン砲の直撃を腕にくらい、片腕を吹き飛ばされた!!・・・・
やむをえずライデンは、増援を呼ぶことにした。


「くっ・・・・・・たかが、輸送艦隊ごときに・・・
プリムス、聞こえるか!援護のモビルスーツ隊を発進させろ!」

ライデンも、ボールの砲撃を巧みな空間機動でかわし、ジャイアント・バズで2機のボールを落としていた。 だが・・・・・敵の数が多く、輸送艦隊に白兵戦を仕掛けられる距離まで近づくことが出来ない。

「ええいっ!輸送艦隊の直援を突破できないとはっ!!・・・・・
これ以上、弾を使ったら輸送船と護衛艦を沈められん!!」

ライデンはコクピット内で敵艦隊に接近できないもどかしさに、苛立ちをおぼえ、叫んだ・・・・・
しかし・・・・・次の瞬間、予期しないできごとが起こった・・・・

まったく別の方角から火線が走り、2機のボールが撃破されたのだ!!
ライデンは驚いて叫んだ。
「!!何??・・・・・援軍???・・・・・・・どこの部隊だ??・・・・・・」

連邦軍ボールの部隊は、戦力を分断され、混乱し始めている・・・・
連邦軍護衛艦サラミスのブリッジでも、遭遇した部隊とは別の増援をキャッチしていた。
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

索敵兵が緊迫した声で叫ぶ!
「艦長!!別部隊です!3時の方位からモビルスーツらしき熱源、3機接近!!
さらにムサイ級2隻も!・・・」

サラミス艦長はその報告を聞き、ただち撤退の指令を出す。
「なにっ!!・・・・・・・まずいな・・・・・・・
ボールの部隊を艦に戻せ!!・・・・・・・最大戦速でこの空域を離脱する!!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

2隻のサラミスは、弾幕を張りつつ離脱体制をとった・・・・・・
援軍として現れたその3機のザクは、しんがりの護衛サラミスを取り囲み、弾幕をかいくぐって、次々にザク・バズーカを命中させていく・・・・・・

その中に1機、青く塗られたMS-06Sの機体があった・・・・


アナベル・ガトー
「第302哨戒中隊、アナベル・ガトー、お迎えに参りました・・・・・」
ガトーは、無線のスイッチをオフにすると・・・・・・つぶやく・・・・
「フッフッフッ・・・・・・・少佐のことだ、助けに来たなんて言ったら、あとで何言われるか、わからんからな」

ライデンが驚いてその無線に応えた。
「!!何??ガトー?!!」

さらにプリムス艦隊から発進した援護のMS部隊もその空域に到着し、戦況は一変した。
ライデンも、到着したその援護の部隊と合流し、補給艦を攻撃する。
プリムス艦隊の部隊は、補給艦ともう1隻のサラミスを取り巻き、果敢に攻撃を仕掛けた。

「とどめだ!!」

ライデンはジャイアント・バズで、コロンブスのブリッジを狙撃、撃沈した・・・・
サラミス2隻の内、最後尾の1隻は撃沈され、残ったもう1隻のサラミスは、大破しながらも、戦闘空域から撤退していった。


ライデンはようやくケリがついてホッとした表情をし、つぶやいた・・・
「まさか・・・・あんなものに出くわすとはな・・・・
あれも、連邦軍のモビルスーツなのか・・・・」

ガトーの部隊もライデンの部隊と合流した。
青いSタイプザクが、ライデンのザクに接触する・・・・・


「お久しぶりです、少佐・・・・・」


「すまない、おかげで・・・・何故この空域に??・・・・・・」

「ハッ!パトロールがてら、少佐をお迎えにきてみたら、戦闘らしき熱源を探知したので・・・・・・
しかし・・・・驚きましたな、連邦軍があのようなものを開発していたとは・・・・・」


「ああ・・・・戦闘用ポッドのようなものだったな・・・」


「ムサイ級グワメルで来ております・・・・・合流しましょう。」

ライデン
「うむ・・・・・」

ライデンのプリムス艦隊は、ガトー達のグワメル艦隊と合流、再びソロモンへの針路を向ける・・・・・
ランデブーするプリムスとグワメル艦隊・・・・1機のガトルが、グワメルからプリムスの格納庫へ入っていく。

そして、ブリッジへアナベル・ガトーが上がってきた。
ブリッジへ入ると敬礼し、プリムス艦長、ジョニー・ライデンに挨拶をした・・・・・・・


「第302哨戒中隊、アナベル・ガトー、プリムス艦隊のお迎えに上がりました!」

ライデンと艦長も敬礼して答える。

プリムス艦長
「感謝する、よく来てくれた!大尉。」


「獲物を横取りしやがって(笑)・・・・・・ありがとう、久しぶりに楽しめただろ??」

ガトーは微笑を浮かべながら答える。

「ハッ・・・・・プリムス艦隊出迎えのセレモニーだと思えば・・・・・・」

ライデンは早速、先日の話を持ち出した。
「早速だが・・・・見るか??・・・・・・例の機体を・・・・・」

「ハッ!・・・・拝見させて頂きます・・・・・」

「ナナゼロは、2番艦プリウスに積んでいる、行こうか・・・・・」

「ハッ!・・・・」

ライデンとガトーは、プリムス艦隊プリウスへ乗り移るため、MSデッキへと向かった・・・・・

ソロモンへ向かう、プリムス艦隊・・・・・・
ソロモンでエリオット・レムの改修案に基づき、改修される高機動型グフ試作機、ナナゼロはどのように生まれ変わるのか・・・・・

              
    ・・・・・・・・・もう一つの1年戦争ストーリーは、さらなる展開へ・・・・・・・
      ・・・・・・そして・・・ソロモンの悪夢の伝説も・・・・・・・


 -エピソード 8 END-

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エピソード9:新たなる力
2009.10.17 Saturday 22:55


宇宙世紀0079・・・10月11日??


グラナダを出航してから、6日目・・・・・
哨戒任務に復帰した第8パトロール艦隊・・・・・・
通常任務に加え、プリムス艦隊の本拠地でもあるソロモンに新型試作モビルスーツ、グフ高機動型を届けるという任務もあり、ソロモンへ向けて航海していた・・・・・

途中、連邦軍の輸送艦隊に遭遇、連邦軍の開発した新兵器、ボールの出現により、予想以上の苦戦を強いられたが、プリムス艦隊を出迎えるため、サイド5空域に来ていた第302哨戒中隊が戦列に加わり、連邦軍艦隊に壊滅的な損害を与えることができた・・・・・

だが、ジョニー・ライデンとアナベル・ガトーは、連邦軍のモビルスーツを初めとする新兵器開発技術が予想以上に進んでいることを思い知らされるのだった・・・・・



ライデンとガトーは新型試作モビルスーツ、グフ高機動型を見るために、プリムス艦隊旗艦プリムスから2番艦プリウスへスペース・ランチで乗り移るところであった・・・・・・・
プリウスの艦尾MSデッキが開き、ランチがデッキに着艦する。
そして、フライトデッキのハッチが閉じられ、しばらく間をおいてモビルスーツ・ファクトリーへ通じるハッチが開かれると、スペース・ランチが整備区画へ入っていった。


ジョニー・ライデン
「あれが、そうだ・・・・」

ランチの窓越しにライデンは、モビルスーツ・ファクトリーの奥を見るようガトーを促した。



アナベル・ガトー
「ほ〜う・・・・・あの青い機体が・・・・・
私も、陸戦タイプのグフは図面でしか見たことがなかったのですが・・・・」

ライデンは、にやっ( ̄▽ ̄)と笑うと、ランチのエンジンを停止させてシートベルト外しながら言った。

「ソロモンまでは、あと小1時間程だ。見学としゃれこもう!」

ガトーもシートベルトを外すとそれに応えた。
「ハッ・・・・・・・」

ランチのハッチが開かれ、二人のエースパイロットが姿を現した。
彼らは、MSデッキ内の奥にあるファクトリースペースへ向かう・・・・・・
そこにはMS−06Fが2機並び、一番奥のスペースにグフ高機動型 YMS−07R−0がその存在を誇示するかのように収まっていた・・・・

ガトーは、その蒼く輝く機体を眩しげに見上げた・・・

ライデンはそのガトーに”いつもの軽口”を叩いてみた。
「どうだ( ̄ー ̄)・・・・・
青物好きのお前好みの機体だろ!・・・・・・・」

ガトーは、ライデンのジョーク混じりの言葉に苦笑しながら応える。

「フッ・・・惚れ惚れしますな。
この状態でも使えるのですか?・・・・・・」


「ああ・・・
バランサーのプログラムは、俺が試乗するときに空間機動用へ書き換えてある。
”このまま”の状態でも・・・・・俺のR−2ザクよりポテンシャルは上かもしれん・・・・・
模擬戦テストでは、あやうくランバ・ラルに墜とされそうになったしな(;^_^A・・・・・」


「あの・・・・ランバ・ラルに??・・・・
では、引き分けだったのですな・・・・・・ラル大尉とは??・・・」

ライデンは、そのガトーの一言に一瞬ギクッ!として話をそらした・・(;^_^A

「(^▽^;)>゛まっ・・・・・まあそんなところだ・・・・・ハハハ(^▽^;)>゛・・・・・(=∇=;|||)・・・
しっ・・しかし、連邦軍の動き・・・・油断ならぬようだな・・・・」

そんなライデンの動揺には気づかず、ガトーがさらに続ける・・・

「ハッ・・・・先程接触した機体・・・・・ガルマ様はもとより、ランバ・ラル隊の報告にもなかったもの
でした。」

その言葉を聞いたライデンがつぶやいた・・・

「地球へ降りた、例の木馬のことも気になるが・・・・・・」

ライデンのその一言に、思い出したように応えるガトーだが・・・

「しかし少佐、たかが1隻の戦艦で戦況は変わりますまい・・・・・・」

それには否定的な見解を示した。
ガトーの言葉を返すようにライデンが続ける。

「・・・・・・いや・・・・・そうとも言い切れんぞ・・・・・・
現に・・・北米キャリフォルニアの部隊は、その1隻の木馬のために壊滅的な損害を受けている・・・・・」

そのライデンの意外な言葉にガトーは驚いた・・・


「!!・・・・・・
では・・・・・その木馬がこの大戦の行方を左右するモノになるやもしれぬと??・・・・・・」

ライデンは、来た当初の軽いノリとは打って変わって真剣な表情でそれに応えた。

「・・・・あるいは・・・・・・・・・
・・・今後、戦場が再び宇宙(そら)になる可能性もあるだろう・・・・・・
この機体の開発続行も我が軍が宇宙(そら)での優位性を保つために、必ず役に立つはずだ・・・
レム中佐から、ステキなプレゼントも預かってきてるしな・・・・・」


「レム中佐から??・・・・・・・・」


「そうだ・・・・この機体の改修案の設計図も預かってきた・・・・・・」

意外なライデンの言葉に、ガトーも驚きを隠せない・・・


「!!・・・・・・この状態で、すでに改修型なのでは??」

ライデンは”さあ?”という手振りを交えて応える。

「俺もまだ内容は見ていないので詳細はわからんが・・・・・・
なんでも、スラスター周辺の強化と、この機体用の新装備を追加すると聞いている・・・・・・」


「それは・・・・面白そうですな・・・・・」

その時、メカマンの一人が二人の元へ駆け寄ってきた。
ライデン達に敬礼する・・・・・・
メカマン
「少佐!・・・・ソロモンまで、あと1時間程で到着するそうです!」

「わかった・・・・
我々は、プリムスへ戻る・・・艦長によろしく」

メカマンは踵を合わせ、敬礼するとその場を離れていった。
「ハッ!失礼致します。」

ライデン
「戻ろう・・・・」

ガトー
「ハッ!・・・・」

ライデンは、ランチの方へ歩き出した・・・・・

ガトーはもう一度”ナナゼロ”を仰ぎ見た・・・そしてライデンに続いた・・・・・・





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ランチはプリウスのMSデッキから発進し、再び旗艦プリムスへ戻っていく。
二人がプリムスへ戻り、ブリッジへ上がってくると宇宙要塞ソロモンが肉眼で見える距離まで来ていた。 別の空域へ哨戒の為に出撃する他の哨戒部隊のムサイ艦隊がすれ違っていく・・・・・


「今回は、ドズル中将にどつかれずに済みそうだな・・・・
色々手みやげがあることだし!
ところでガトー、レム中佐が気になることを言っていたんだが・・・・
ドムがなんとか・・・・・・」


「ハッ・・・・・ツィマッド社がドムの改造型のプロトタイプを完成させたという噂は、聞いておりますが・・・
私も陸戦用のモノしか見ておりません。
かなりの重装甲、その上、地上でも熱核ホバーで移動でき機動力も高いとか・・・・・」

ドムの鈍重なデザインがあまり好きでないライデンは、ちょっと投げやりぎみにボヤいた。
「フーン・・・・・・
では、空間用では何が変わるんだろうな・・・・・・」

その時、通信兵が二人の会話に割って入った。

通信兵
「少佐!・・・ソロモンより通信です・・・・・・・
・・・・・・待って下さい・・・・・ドズル中将からです!・・・・・」

ライデンとガトーは、通信モニターの前へ歩み寄る・・・・・・
程なくモニターが灯り、宇宙攻撃軍ドズル・ザビ中将の猛々しい姿が映し出された・・・
   
”ピュルルルーーー”


二人は、踵を合わせて敬礼した。


ドズル・ザビ
「ご苦労だったな!・・・・・ライデン!
・・・・・ん?・・・なんだ・・・ガトーも一緒だったのか?!!」

ガトーは敬礼したままの姿勢で答えた。

「ハッ閣下!少佐を出迎えにっ!」

ライデンもそれに便乗するように答える。

「閣下、おかげで手みやげが増えました(笑)・・・・・」

相変わらずのライデンのジョークをドズル・ザビは豪快に笑い飛ばす・・・
ガハハハッ!聞いておるわ!さすがは真紅の稲妻だな!
二人とも、久しぶりにうまいものを用意させてある・・・・・あとで俺のところへ来いっ!」

 
「ハッ!閣下!」

二人が敬礼すると同時にモニターは消え、通信は終了した。
ライデンは、してやったりっとした表情でガトーを見ると、親指を立てて言った。

「えらくご機嫌よかったな!お前のお陰だよ・・・」

ガトー
「いえ・・・・・当たり前のことをしただけです・・・・・少佐・・・・・」

程なくプリムス艦隊と、グワメル艦隊は、ソロモンへ入港した・・・・・・
港では、ドックのメカマンやMS専門のメカマン達があわただしく入港した艦と搭載MSのチェックにかかる。

ライデンとガトーは、ソロモンのメカマン達にグフを艦から降ろし、工場区画へ運ぶように指示すると、そのまま工場区画へ向かった。
エリオット・レムから預かったものをソロモンのMS技術部門へ届けるためである。

研究室へ着くと、早速、技術部の士官が敬礼し、ライデン、ガトーに挨拶する。
若い・・・といってもライデン、ガトーよりは年上の30代程前後の技術士官は、ライデンの高機動型ザクを担当していた。

技術士官
「お久振りです少佐!どうですか?R−2は??」


「ああ・・・・・最高だね・・・・・足が短いのを除けばな・・・・」

足が短いとは稼動時間の短さを指しているが、予想通りのライデンの言葉に、技術士官の大尉は半ば苦笑を交えて応える。
「ハハハハッ・・・・申し訳ありません!少佐。
あれでもインテグラル・タンクの容量は、R−1Aより増えているのですが・・・・」

ライデンは軍服のポケットから、1枚のデータディスクを取り出すと、技術士官に手渡した。
「連絡は来てると思うが、こいつを届けに来た。」

技術士官大尉
「ハッ・・・・・例のグフ高機動型の・・・・・」

技術士官は、ライデンからデータディスクを受け取ると、端末に入れてモニターに投影させた。

ライデンが食い入るようにモニターを見ながら聞く。
「・・・・・どうだ??」

モニターの図面を次々切り替え、真剣なまなざしで設計図を見ながら、技術士官はライデンに答える。

「・・・・・・少佐の仰る足の短さを解決するための改修設計図と言えますね・・・・・
それだけでなく、機動力の強化も盛り込まれております・・・・」


「ほ〜う・・・・どれくらいで、できそうか??」


「ハッ・・・改修部分は主にスラスター関係で、本体に手を加える箇所は殆どありません。
それほど時間はかからないでしょう・・・・・早くて1週間か・・・・遅くとも半月後には・・・・・」

ガトーは納得したように頷くと士官に言った。
「わかった・・・・
後で詳細な報告を頼む・・・・」


「ハッ!・・・・・・」

ライデンがそろそろ行こうとガトーを促す。

「では・・・・・閣下とお食事と行きますか・・・・・ガトー・・・・・・」

二人は研究室をあとにし、ドズル中将の元へと向かった・・・・・・
高機動型グフYMS−07R−0は生まれ変わる・・・
 
             
               ・・・・・・・・・新たなる力を手に入れる時は近い・・・・・・・
      ・・・・・・そして、それと共に始まる宇宙(そら)での戦いも幕を開けようとしていた・・・・・・・


 -エピソード 9 END-


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| 0079stdp | エピソード(ストーリー) | - | - | pookmark |
エピソード10:R-1の鼓動
2009.10.28 Wednesday 10:03
JUGEMテーマ:機動戦士ガンダム 二次小説


宇宙世紀0079・・・10月20日??


宇宙世紀0079 10月20日・・・・・・・
高機動型グフの試作機、R−0がソロモンへ到着してから10日が過ぎていた・・・・・
R−0をソロモンまで運んできた第8パトロール艦隊、ジョニー・ライデン少佐は、再び哨戒任務へ戻るため、すでにソロモンを出航していた。

エリオット・レム中佐から託された、このYMS-07R-0は、ここ、ソロモンで新たに生まれ変わろうとしている・・・・・


第302哨戒中隊隊長のアナベル・ガトー大尉はいつもの定時哨戒任務終了後、一人ソロモンの工場区画へ向かっていた・・・・
例の高機動型グフの改修の進行状況がやはり気になるのだ・・・・・

工場区画内の研究室に着くと、ガトーはR−0改修担当責任者の技術将校大尉を捜した・・・
彼は、研究室のコンピュータルームでなにやら調整しているようであった。
ガトーは、静かに部屋へ入室すると、声を掛ける。


アナベル・ガトー
「大尉・・・・・・・
改修作業は進んでいるか?」」

技術士官はパソコン端末に向かっていた作業の手を休めると、振り向いてガトーに答えた。

技術士官大尉
「ハッ!ガトー大尉、いいところへいらっしゃった。
今、丁度スラスターシステムのプログラムをしているところです。
後程、大尉にもご説明しに伺おうかと・・・・・・」

ガトーは腕を組んで端末の傍らからモニターを覗き込むんで士官に質問した。
「うむ・・・で・・・・どうなのだ?」


「ハッ・・・・・・順調であります。
レム中佐の素案に加え、我がソロモン技術部でも色々とチューニングを施そうということになりまして・・・」


「時間の方は・・・・・・大丈夫なのか??・・・・・」


「ハッ、大丈夫です!それほどかかりません。
スラスター・エンジン燃料制御システムのプログラムを変更するだけですから・・・
こちらをご覧下さい。」

技術士官は、R−0の改修設計図面をコンピュータ端末のモニターから部屋の壁面にある大画面モニターへ転送する・・・・・
画面には、”R−1プロジェクト”という文字が浮かび、機体の図面が映し出された・・・・・・


高機動型グフ改修機、YMS-07R-1 ”リックグフ”です。」


「!!・・・・・リック・・・・・グフ?!!・・・・・」

技術士官
「はい・・・R−0は基本的には陸戦用・・・それを完全な空間戦用へ再設計されています。
レム中佐の改修案は、高機動タイプの欠点の克服と長所をさらに伸ばすことにあります。
戦闘稼働時間及び航続距離を改善するためモビルスーツ用の追加プロペラント・タンクの装備。
長所である機動力を強化するためのスラスター増設が主な改修点なんですが、ちょっといい考えが浮かびまして・・・・・・」


「考えとは??・・・・・・・・」


「ハッ、R−0のスラスター・システムは基本的に、MS−06R−2・・・高機動型ザクと同じモノなんですが、陸戦用の機体ということで、地球の重力圏での運用を想定して、ロケットの燃焼効率を改善し、R−2ザクと同じ推力ながら、推進剤の消耗を抑えた改良型です。
しかし、このR−1は宇宙戦用で、プロペラント・タンクが装備されるので、推進剤には余裕ができます。 そこで、推進剤の消費率を従来のR−2ザクの数値へ戻すことによって、推力を増大させることが可能です。
私の計算では、R−2タイプのザクより15%から20%ほど推力を強化できるはずであります。」

それを聞いて、ガトーは嬉しそうに微笑した。

「ほう・・・・・・そいつは面白そうだな・・・・・」

技術士官
「それと・・・・・・
実はここの兵器開発部からも、試作中のモビルスーツ用武装も、ぜひこの機体で試してみたい
と申し出がありました。」


「新しい武装か!・・・・・」


「ハッ・・・・ご覧になりますか?・・・・大尉。
R−1と新装備を・・・・・・・」


「うむ・・・・・・見せてもらおうか・・・・」


「ハッ!では・・・・・」

二人は研究室から、MSファクトリー・スペースへ向かう。
広大な要塞内のファクトリー・スペースに入ると、多数のMSが調整や修理をしていた・・・・・
その一角へ、技術士官は、ガトーを案内した。

「こちらです・・・・・」

そこには、急ピッチで組み立てられている、高機動型グフの改造機”リックグフ”と、運搬トレーラーの上に載せられているマシンガンがある・・・・
グフの機体は、すでにガトー専用のパーソナル・カラーに塗り替えられ、外装の改修はほぼ完成していた。
そしてマシンガンは、上部の円形マガジンはなく、サイトスコープや、銃身部分が従来のザク・マシンガンとは異なっていた・・・
ガトーは、そのマシンガンをみて驚きの声を上げる・・・・・・・

「こっ・・・これは!?・・・・・・」



技術士官が、試作タイプ装備の説明をする。

「ザク・マシンガンを改造強化した、R−1専用マシンガンであります。
狙撃にも対応出来る、高精度の新開発サイトスコープを装備しています。
弾丸には、特殊強化鉄鋼弾を使用できます。」


「強化鐵鋼弾?・・・・・」

技術士官は使用弾についての説明を始める。

「ハッ・・・・元々、対人兵器でないモビルスーツの弾丸は鐵鋼弾ですが、報告されたデータでは連邦軍モビルスーツの装甲は、従来のザク・マシンガンでは効きません。
そこで、弾頭先端部分をさらに鋭く尖らせ、弾頭の部分の材質には、ヒートサーベルの刃先に使われているものと同じ高硬度の超高張力鋼を使用しております。
貫通力は、通常のザク・マシンガンの数倍にもなります。」

「それは、すばらしいな・・・・・・・
で・・・・完成まであとどれくらいだ??・・・・・・」


「ハッ・・・・・あと1週間もあれば・・・・・」
ジャイアント・バズも試作強化タイプを開発中とのことであります。」

ガトーは大きく頷いた
「うん・・・・・・よろしく頼む。
完成を楽しみにしているぞ。」


「ハッ!・・・・・では、自分はプログラム修正の続きに入りますのでご覧になっていて下さい。」

技術士官は、敬礼してそう言い残すと、再び研究室の方へ戻っていった。

R−1リックグフを眺めるアナベル・ガトー・・・・・・・
そこへ一人のパイロットが現れた・・・・・・
同じく第302哨戒中隊所属のカリウス曹長である。


カリウス曹長
「ガトー大尉・・・・・
ここに居られたのですか。」


「カリウス・・・・・・
こいつが、気になってな・・・・・」

カリウスもリックグフを見ると、感嘆の声をもらした・・・

「これが・・・ライデン少佐がグラナダから持ってきた例の機体ですか・・・・・
それにしても・・・・なぜ少佐は、この機体をご自分の乗機に上申しなかったのですかね??・・・」

カリウスのその問いに対して、ガトーはしばらく間をおいてからフッと笑って答えた。

「おおかた色が気に入らなかったのだろう・・・・」

カリウスはその言葉の意味がわからなかったが・・・
「?・・・色???・・・・」

ガトーがボソっと続けた。

「赤じゃない・・・・・」

最初のガトーの答えに合点がいかなかったカリウスだったが、ガトーのその言葉を聞き、
納得して大笑いした。

「!!・・・ハハハハハ・・・少佐らしいですね・・・・」

ガトーもそのカリウスの反応を見て苦笑した。
「フフフ・・・・・」

その頃、哨戒任務に復帰していたジョニー・ライデンは・・・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ジョニー・ライデン
ハッ・・・・ヘェーーーーーーックション!!
うっ??・・・・・誰かうわさしてるのか???!」

くしゃみをしているのであった・・・・(;^_^A

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


    


「ところで、この機体は量産されるのでありますか??」


「どうかな・・・・・・・1週間程前にグラナダで、R−2ザクとプロトタイプ・リックドムとの競合テストを行っていたようだが、その結果次第だろう・・・・・・」

カリウスが思い出したようにつづける・・・

「ドムと言えば、閣下が数日前にランバ・ラル隊のために、3機地球へ送ったそうですが・・・・
ラル大尉のグフは、例の白いモビルスーツに墜とされたとの噂もあるようです・・・・」

ガトーはそれを聞いて、そんなことはありえないと思い、カリウスについ強い口調で言ってしまう。

「・・・・・あの蒼い巨星が・・・・・・
にわか造りの連邦モビルスーツなどにやられるなど・・・・
あろうはずがない!」

ガトーは、カリウスのその言葉に少々気を悪くしたようだ。
すかさず、カリウスは謝った・・・


「!!・・・・・・ハッ!・・・・申し訳ありません・・・ガトー大尉・・・・・」

「・・・・・・・戻るぞ・・・カリウス!」

ガトー達は、工場区画をあとにし、戻っていく・・・・・・・

一方、地球ではカリウスの言った通り、ランバ・ラル隊はホワイトベースとの戦闘でモビルスーツを失い、消耗していた・・・・・

ドズル中将は局地戦用重モビルスーツ、ドムを補給のため地球へ送った・・・・・

だが・・・・・・・・・・・・・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

砂漠で待機するランバ・ラル隊の陸戦挺ギャロップ・・・・・・・・
重モビルスーツ、ドムを受け取るためであった。
だが、予定時刻を過ぎているというのに、補給船がくる気配がない・・・・・


ランバ・ラル
「ポイントA-13・・・・・・間違いないのだな・・・・・」


クランプ
「はあ・・・・・・・・・・」

ラルは苛立ちを覚えながらつぶやいた
「30分は過ぎておる・・・・・・」

その時、上空から降下してくる機影が見えてきた・・・・・
光がラル達の方へ、向かってくる。


クラウレ・ハモン
「あなた・・・・・光が・・・・・・」

ラルはそれを見て様子がおかしいことに気づき始めた。

「・・・・・・いや・・・あれはマ・クベの部隊の者だ・・・・・
くっ・・・ドムは届かぬと言うのか!・・・・・」

連絡機が着陸し、マ・クベの部下ウラガン中尉が降りてきた。
ドムが補給船もろとも撃破されたと・・・・・伝えるために・・・・


ウラガン中尉
「ハッ、まことに残念です。我がマ・クベ部隊の援護も間に合わず、中央アジアに入る直前で、補給船は撃破されて、ドムは・・」


「・・・・・・・いや・・・・
このランバ・ラル、例え素手でも任務はやりとげてみせると、マ・クベ殿にはお伝え下さい。」

ザビ家の長女、突撃機動軍少将キシリア・ザビの謀略によって、ランバ・ラル隊にドムは・・・・・・
届けられることはなかった・・・・・

そして・・・・地球連邦軍では、いよいよオデッサ作戦発動に向けて部隊編成を急ぐ・・・・・・・
目的はユーラシア大陸黒海沿岸の公国軍基地を壊滅させ 地球からの鉱物資源の打ち上げを断つ事である。
連邦軍はこの作戦に陸上戦力の約3分の1を投入する大規模な作戦であった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ザビ家内の覇権争い、さらにガルマ・ザビ大佐が、ホワイトベースとの戦いで戦死したことも加わって、地球でのジオン軍指揮系統は、統率力を失いつつある・・・・・・


     ・・・・・・戦場が再び宇宙(そら)に戻る気配が、忍び寄って来ていた・・・・・・・・


 -エピソード 10 END-

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